1/21その1(モロッコの旅16)
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2011/03/09 21:42:07
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9時起床。
10時半過ぎにカフェに行くが、相手はいない。
いつものことだ。
そこらのおじさんと片言で話しながらお茶を飲んでいるとMが来た。
車は修理屋なので、グランタクシーを使うという。
中型車に7人はちょっときつかった。
1時間もしないうちに着いたけど。
オーリカにはホテルが1つとツーリスト向けのレストランや土産物屋が並んでいた。
ベルベル人(少数民族。ベルベルじゅうたんが有名)の町だ。
アトラスの中腹にあり、近くに川も流れる。
ちょっと行くと滝もあり、夏は泳げるのだという。
彼のいとこの土産物屋で大半を過ごした。
アンティークの店だ。
じゅうたんがすごく良い。
「買い物はしなくていいからね」と事前に釘を刺されていたが、裏地がどうにも気になる奴がひとつあり、広げてもらったら柄に一目ぼれしてしまった。
けど、ちょっと大きい。
大きすぎる。
似た柄で小型のはないかと聞いたが、ないらしい。
ほかの奴も色々見せてもらったがダメ、あきらめきれない。
超破格値の2000DH≠24000円にしてもらい、買ってしまった。
モロッコに来たのは予算を節約するためだったのでは^^;とは思うが、こういう時のために1日50DHの宿に泊まっていたのだと思えばいいさ。
普段つましいんだし。
このじゅうたん、ベルベル人がまず布を織り、その上から全面に手で刺繍をしたものだ。
色ごとに端から丹念に刺繍するので、その分だけ分厚くなっていった感じ。
シルクとらくだの毛を使っていて、らくだの毛に残った脂のせいで色あせしないし、使えば使うほど目が詰まって丈夫になっていくのだという。
300年くらい使えるって本当かな。
でもどこもそうだが本物のベルベルじゅうたんを作れるベルベル人は少なくなっているんだそうだ。
Mは花博で玄関マットくらいの奴を定価5万、最後の頃はまけて3万で売っていたんだって。
ラクダじゃなくウールだけど結構精巧なマラケシュ産なら800DHで売ってあげるよ、と言われたけれど(これも安いと思う)、頭の隅では「こんな重いもん、どうするんじゃ」と思いつつ買ってしまった。
はい、この数ヶ月の旅で一番の買い物でした。
高いといえば高いなあと思うけど、ブランド品の1つも買わないんだから旅の思い出がひとつくらいあってもいいだろう。
帰ってからリュックに詰めたらそれだけでパンパンになって、今まで入れていたもの全部手提げに入れることになったけど…。
この2000DHが高かったのか安かったのか、正直わからない。
今回はMとご主人が話し合って、それでももっと高い値段を提示されたのだが、手元にあるのが2000DHで、しかもほかのどれを見てもうんと言わなかったのでこの値段になったため、あまり値切ったという思い出はないのだ。
ただ、ほかの町に行ってじゅうたんを見たこともあったけど、ここまで気に入った柄はなかったし、ウール製のじゅうたんでもこのくらいの値段を言われることが多かったので、ものすごく高くはなかったのかなあと思う。
ま、何であれ、自分がいい買い物した、と満足できればいいんだしね。
普段はみやげ物を見てもそんなに欲しいと思わないほうだったし、今でも話のネタになるのでいい買い物だったのかもしれませんね。
春になったら、どの部屋に敷こうかな。
丈夫になるといっても、きっと端が解けたりもするんでしょうが、あちらの方の物持ちはすごいですよ^^
それを思えば、多少高かったとしても
いい買い物だと思います!
使うほど丈夫になるなんてすごい魅力です☆
ご覧くださり、ありがとうございます^^
今までの家、すごく小さかったのでじゅうたんを敷く場所もなかったのですが、この家には敷けそうな場所があるのでもうちょっと暖かくなったら敷いてやろうと思っています。
寝っ転がりながら子ども等にモロッコの話をしてみようかな。
本当に楽しい思い出でした。
本当に気に入ったものならば、決して高い買い物ではないと思います。
地元の人が買うよりももしかして少し高かったとしても、見ず知らずの商人の店で買うより
お世話になったMさんといとこさんが楽しい時間を過ごすお手伝いをしたと思えば
いい買い物だったのではないでしょうか。