オープンカーとひまわり
- カテゴリ:家庭
- 2011/03/08 02:26:22
私たちがまだ結婚する前のお話。
ひまわりは運転免許を取ったのです。
しかし、クルマを買えるはずも無く、当然ペーパードライバーだったわけです。
私はというと、かなりのクルマ好きだったのです。
自慢の愛車は、当時としては画期的な2シーターオープンのライトウエイトスポーツカー。
ユーノスロードスターを所有していたのです。
しかも、その時はまだ買ったばかりのピッカピカの状態。
まさに、自慢のクルマだった訳です。
ひまわりは、免許が発行された翌日に、私のバイト先へやってきたのです。
ちゃっかり免許を取った翌日に、仕事もバイトも休みを取っていたのですね・・・。
そして、コンビニでバイト中の私にこう言うのです。
「クルマ貸して!」
私のクルマは、ピッカピカの新車です。
しかも、マニュアルトランスミッション車。
ひまわりはオートマ限定ではない、ちゃんとした免許を取っていたのですが、そこはやはりとても心配な訳です。
しかしながら、免許を取ってすぐに運転をしてみたい彼女の気持ちも良くわかる私だったのです。
「もうすぐバイトが終わるから、一緒に行こうよ。」
そういう私の提案も、彼女の希望に一蹴されてしまいます。
「初めての運転は一人でしたいのよ。」
一抹の不安を抱えながらも、渋々了承。
1時間だけという約束と共に、彼女は私の大事な愛車の中の人となった訳です。
ところが・・・
1時間の約束は守られなかったのです。
私の仕事が終わる1時間後に、彼女の姿はありません。
それどころか、約束の時間を1時間も過ぎる頃にも帰ってこなかったのです。
「もしかして、上り坂で坂道発進に失敗して、後ろのクルマにぶつかってしまったのでは・・・」
「それよりも、とてつもない大事故を起こしているかもしれない・・・」
私のそんな心配をよそに・・・ちょうど2時間と少しを過ぎた頃、彼女は帰ってきました。
しかも、クローズされていた幌はオープンにされていました・・・。
「ちょっと行徳まで、海を見て来た。帰り道、混んじゃって遅くなった。」
彼女はそう言って、あっけらかんとしておりました。
私の心配は、取り越し苦労だったようでした。
思えばその頃から、自分の出来る事と出来ない事を、彼女は心得ているようでした。
そうでなければ、看護師という仕事は出来ないのかの知れませんね・・・。
ひまわり・・・
でもなぁ、あの時本当に、心配したんだぞ・・・。
またまた~。
そうやって私の心を覗く~。
良くわかってらっしゃる。。。
やはりそこは看護師ですから、あの頃から度胸はすわっていましたね。
特にマニュアル車の場合は、クラッチペダルのフィーリングとか、初めて運転する車は勝手が違います。
それを免許取りたてで運転してしまうんですからねぇ・・・。
普通の友達だったら、その友達との今後の友情のために貸したりはしません。
どんな事になっても、自分が責任を取ろうと決めてひまわりに車を貸しました。
だから余計に心配で・・・。
そういう事やらかす
ひまわりさんが
大好きだったんだよね✿*
私なんて人の車は勿論、自分の車もなかなか運転できなかった。