オレステイア 四
- カテゴリ:30代以上
- 2011/03/05 06:00:48
「供養する女たち」
旅人に扮したオレステースは母の館に向かい、オレステースはすでに死んだこと、オレス
テースの骨壷を持ってきたことを伝える。母クリュタイムネーストラーは嘆き悲しみ(これ
が演技か本心かは観客の判断にゆだねられる)、オレステースを館に招き入れる。オレス
テースは、まずアイギストスを殺害し、ついに母クリュタイムネーストラーを殺そうと近づ
く。旅人の正体がオレステースと知ったクリュタイムネーストラーは、息子に向かって必死
の命乞いを行う。クリュタイムネーストラーは、かつて息子に注いだ愛を訴える。しかし、オ
レステースは情夫に愛を注ぎ夫を殺害した母クリュタイムネーストラーを責める。それも
運命であったと弁明する母に対し、それならここで殺されるのも運命として、オレステース
はついに母を殺害する。 つづく