恐怖!濃霧の旅行紀
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2009/04/05 18:11:27
今度家族で旅行します。二十日二十一日と連泊して二十二日に帰る予定で組んでます。
父ちゃんの休みが不定休なんで五月に入ったら連休取れないからしょうがないんだ。
学校はどうすんだって思う向きもおありでしょうが大目にみてほしいなぁ。
旅行と言えば去年の旅行です。
事は去年の秋にネットでペア宿泊を自分が当てたのが始まりです。
十月に休みが取れたのと旅館に電話したら旅館の人が
『ペアの料金は当選していらっしゃるので無料で良いですし、
これから旅館の割引券を贈らせて頂きますので
他の家族の方は割引券で安くなります。
ぜひ、ご家族様でいらしてください。
こちらの宿は絶景ですからお楽しみいただけると思います。』だって!これは乗った!でしょ♪
河童ハゲ父ちゃんは
「お前は旅館の宿泊を当てるなんて親孝行にもほどがある!」なんて喜んで
狸な母ちゃんも旅館の近くの観光地を検索したりして
家族全員がこんな自分の事を
「お前は偉い!」って感じだったんだ。
家族旅行の日は
ピコは旅行に連れて行けないので近所の他の鳥を飼っている人に預かってもらって
車に旅行のボストンとお弁当の五目のお稲荷さんを乗せて家族そろって出発です。
初めは良かったんだ。車の渋滞にも不思議にあわなかった。
すいすい走って目的地に近づいて来た。と、思ったとたん霧が出てきた。
「まぁl旅館のある方は山だからな霧ぐらい出るさ」って父ちゃんがハゲ頭を振りながら運転して言ったのに狸な母ちゃんが頷いて
「霧の山もおつなもんだよぉ、観光は出来なくなっちゃったけど温泉と山の景色と美味い物の三点セットが堪能出来るんだよペア宿泊に当選したオカゲだね」なんて言って家族で笑ってた。
笑ってたんだけど
笑えなくなってきた!
霧がガンガン濃くなってきたんだ。
景色が見えないどころか道の両脇も見えなくなってきた!
危険になってきて戻りたかったんだけど、山の中腹まで登ってしまって引き返すのも危険信号!
ライトで照らす道は少ししか見えて来ないし登ってるのは確かだけど道の先がどうなってるのか解らない!
人間、スッゴク怖くなると何をしだすか解んないんだ。
弟が何を考えたのか死んだ爺ちゃんに教わった『芸者ワルツ』を歌いだしたぁ~
『芸者ワルツ』だよ
何で『芸者ワルツ』?
こんな怖い時に歌う歌かぁ!!!
弟の口を塞いじゃおうか!って思った時に父ちゃんが
「おぉ前をバスが走ってるぞ!」って言うんで前を見たらバスの後部ライトだろうものが二つ見えたんだ。
「このど霧の山で前も見えないのにどうしょうかと思ったけどバスが通ってるなら車間に気をつけてバスについて走れば良いから怖い事にはなんないぞ!」
父ちゃんも母ちゃんも自分も少しはほっとしたけど弟は未だ怖がって『芸者ワルツ』のリピート、リピート。(だから何で怖い時に『芸者ワルツ』?おかしいだろ)
かなりバスの後ろを走ってきたけど旅館が何処にあるのかわかんない。
だって濃霧で横も見えないんだから。
それなのに『芸者ワルツ』歌ってた弟が急に
「看板見えたよ!看板見えたよ!旅館の看板!」って言い出した。
「何言ってんだ!このど霧で宿の看板がみえるかよ!」父ちゃんが弟に言い返したんだけど弟は
「でもでも見えたよ!父ちゃん行き過ぎだよ!」
しょうがないんで少し行った所に方向転換できる所があったんで
方向転換して、もときた道を戻った。
もうバスのライトは無いし怖いなんてもんじゃ無かったけど、ちょっと行ったら霧が薄くなって旅館や旅館の看板が目にはいった。
「良くこんな旅館の看板を濃霧で見つけた!偉い!」って弟の事をおもったね。
旅館に着いたら霧なんで何処へも行けない。
景色の良いのが売りの旅館って言ったって濃霧じゃ何にも見えやしない。
旅館にずいぶんと早く着いたんだけど部屋にすぐ通してもらって温泉に直行した。
温泉の脱衣場で手のひらぐらいの大きさの蜘蛛を見て
「うぉおぉ~♪」
まるで針金細工が動いてるような蜘蛛で珍しいから寄って行ったら逃げちゃった。
「ほんとに野趣溢れる温泉!」だった。
温泉でまったりして食事も美味くて、来るまでの濃霧の恐怖は何処へやら
「温泉ペア当選おめでとうございました!」なんて乾杯してその日は幸せに眠って朝、
朝起きてみるとやっぱり霧。
「でも濃霧じゃ無いから運転に支障はねえ」って河童ハゲ父ちゃん。
るんるん気分の帰りに車を止めてある駐車場へ行ってビックリ!
家族で恐怖しました。
この旅館、高い高い崖の上にあるんだよそして駐車場も崖の切っ先!
しかも濃霧の中を走った道の崖の際、ガードレールも無かった!
割引券は今も来ますが泊りには行けません。
貴重な経験をしたと思えばwww
しかし強運を物語るネタだね~(*ゝ艸・*)
ま、おもしろネタゲットってことでwww
弟くん、だいぶ余裕がなかったみたいだね~w