1/18その2(モロッコの旅9)
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2011/02/26 19:52:15
3時ごろお暇して、昨日のレストランに行く。
シシカバブを頼んだのは失敗だった。
なまじいい肉を使っているから、逆にぱさぱさになってしまう。
そっと足元の猫を喜ばせたりして。
さて、今日は観光の1つでもしよう、とバーヒア宮殿に行ってみる。
ここは19世紀末に造られたもので、時の王は妻を24人持っていたのだそうだ。
ガイド付きで巡るのだが、彼に「日本では何人の妻をもてるのか」と聞かれ「一人だ」といったら「poor…」と嘆かれてしまう。
「なんて貧しいんだ、俺達だって4人までは持てるのに」と言う彼に、「そのほうが女の私にはいいのだ」と返すともっと哀しそうに「poor…」。
お前なあ。
さっきまで「その女の人たちは一生このドアの先には出られなかったのです。ここは美しいプリズンですね」とか「ここで王とお女達が愛を語らっていました。こちら側に楽隊がいましたが、彼らはすべて盲目でした」とかフェミニズムっぽいこと言っていたくせに。
ま、彼の説明は面白かった。
ガーデンとリアドの違いとか。
後者は木のみの庭を指すのだそうで、確かに美しいリアドにはヤシとみかんの木しかなかった。
ここの名前、バーヒアとは英語のビューティフルという意味なんだとか。
10DHも取るだけあっていろいろ知っている、いいガイドだった。
外に出る。
Musséの表示があったので博物館かな? と行ってみたが、閉まった後。
でも近くに学校というか、寺小屋みたいなのがあり、子供達の声が聞こえるのでふらふら寄ってみた。
一人が単語を読む後に、幼い声が続く。
先導者も子供の声だ。
中はどんな感じなんだろう。
近所の人が「アラビア語を教えているんだ」と言った。
帰りがけ、太って力の強いおっさんが道にはだかり、私の両手を掴んだ。
そのまま自分の店に引き込もうとするのだ。
踏ん張って手を振りほどこうとしたが、とてもとても。
すごい馬鹿力で振りほどけなかったので逆にこっちからも握り返し、ダンスのようにステップを踏みつつ「ビンボービンボー、プーアなんだー」とでたらめな歌を歌ったら、笑いながら手を放してくれた。
「I’m poor too!」と言われたが、「買ーえないよ、買えないよ」と節をつけつつ歩く。
ちょっとびっくりした。
でも、そのとき笑って見ていた周りの人は、私が変な道に行きそうになると「こっちだよ」とフナ広場まで送ってくれた。
ありがとう。
アルハンブラ宮殿!
どうしようか迷って結局行かなかったんですよ…。
やはりどこの王様も同じようなことをしてたんですねえ。
そして、そういうのが男の夢、ロマンなんですねえ…。
4人までできるといっても、持参金などの関係で普通は1人と結婚できればいいそうです。
ガイドさんは何人妻帯できたのかな^^;
そこもイスラム教が根強いせいか、王様はたくさんの女性を城に囲ってたとか。
美しい宮殿で、庭に王様がリンゴを投げると、沢山の女性が争ってそれを取りに行ったそうです。
見事手に入れた女性が、今夜のお相手なんだとか・・・・
う~ん、恐ろしい光景ですね^^;
ガイドさんも、つい本音が出ちゃったんですかね!?
笑っちゃいました。
一人旅してると、大変なことも多いけど親切な地元の人の優しさに触れる機会も多いんでしょうね^^
以前、パキスタンで取り囲んできた子どものおもらいさん達を写真に撮って「1ルピー、1ルピー!」(写真を撮ってやったから1ルピーくれ)と楽しげに追い掛け回した人がいて、目からうろこが落ちる思いをしたんです。
だから私のは、ただのまねっこなんですよー^^
強引な客引きさんもいたけど、ほとんどのお店はそんなこともなく、みんな親切でいい町でした。
さやみどりさん
ガイド付きツアーというか、そのころはこの宮殿に入るときには入り口の料金が館内ガイド料込みだったんです^^;
他に人もいなかったので、1対1でのんびり話をしながら回りました。
一人旅ですからちょっとは色々ありましたけれど、総じて楽しいところでした^^
時間があるときはガイド付きツアーはいいですね~。
早すぎるガイドはちょっと大変ですがw
太ったおじさんに「I’m poor too!」といわれても
若干説得力に欠ける気はしますが、
ともかくご無事でなによりです!
すっごい切り返しですね。
人間、笑うと力が抜けるのだとか。
女性を力づくでお店に連れ込もうとする相手さんは、
きっとそんなにいい人ではなかったんでしょうけれど
glycogenさんのユーモアに悪気をそがれてしまったのでしょうね。
周囲の人も親切でよかったです。