Nicotto Town



1/16その1(モロッコの旅2)


7時半起床。
非常に眠い。
こんなに早起き(?)したの、久々だ。
近くのバルでコーヒーを引っ掛け、生野菜を齧る。
こういう時は、胃から起こさないと。
セビーリャの町は夜が遅く、10時過ぎでもみんなバルで楽しく飲み、子どもも道路で遊んでいたので私も宵っ張りだったのだ。

バスターミナルの入り口はちょっとわかりづらくて手間取ったが、出発10分前に着いてもきちんとチケットを買えてゆったり乗れるんだもの、さすがはヨーロッパだ。
9時発。
シートも座りごごちがいいし、音楽もうるさすぎないし、隙間風もないなあ、とつい感嘆してしまうのは、アジア諸国ではなかなかそういう目にあったことがなかったからだ。
インドやネパールでは、バスに乗るなら最低30分前に来ないと席がなかったり、がたがた振動の激しい後ろの席に座るしかなかったし、人が集まると時間前に出たりしちゃったもんだから。
休憩を挟んでアルヘシラスに着いたのは12時半。
けっこうかかるんだな。

アフリカ人らしい女の子が「港に行くなら一緒にタクシーに乗ろう」というので、彼女の荷物を一つ持ってあげたら(彼女は4つもあったのだ!)タクシー代を持ってくれた。
彼女のお陰でチケット窓口を探す手間も省けたし、ありがたい。
待合室の2階に登ると、けっこうな人数が待っていた。

チケットには13時発と書いてあるが、定刻になっても改札すら始まらない。
ああ、やっぱりこれから行くのはヨーロッパとは違うんだな。
結局20分して改札が始まり、出発1時45分。
船の中をぶらぶらしていたら、さっきの女の子が入国カードを書くよう、教えてくれた。
セルフサービスレストランの入り口で、入国手続きだ。
「行き先は?」と聞かれて「タンジェとマラケシュ」。
実は他の名前を度忘れしてしまったのだ。
それで2週間なんだからどんな旅行者だ、と思っていたが、今考えなおしてみるとバカンス滞在型の旅ならそんなにおかしくないんだよな。

簡単な手続きをして外へ。
彼女はタクシー私は歩きだ。
客引きに取り囲まれるが手を振って歩き出す。
が、先に行った彼女のほうがなにやらおかしい。
彼女はおじいさんのタクシーに荷物を詰め始めているのに、その荷物をひったくって持っていこうとする奴がいたのだ。
私とおじいさんで追い払ったけれど、モロッコ人でも若い子ではもてあますのか。

歩いているとき、彼女のタクシーが追い越した。
窓から彼女が手を振っているのが見えた。

私は駅へ向かう。
小さな駅で、空いている窓口は2つだけ。
クシェット(簡易寝台)は思ったより安く、嬉しくなったが5DH近くごまかされているのに気づかなかった。
そう言えば窓口の人間、妙に上目遣いだった。
失敗したなあ。
荷物預かりは閉まっていたので、リュックを担いだままメディナ(旧市街)に入っていく。
本来はこんなのしょっていたらカモまるだしでいやなのだが、堂々と歩いていたせいかあまりガイドも来ないし、来ても「こにちは、ありがと」などとささやいて反応を見るだけのが多い。
後ろから「ジャポネ、シノワ、フィリピン?」なんて声をかけてくるのもいて、ああ、英語圏じゃないんだなという感を強くする。
面白いな。

何の仕事をしているのか昼間からボーっとしている男の人が多い。
カフェだの広場だので歩く人をただ見ている人々だ。
でもそんな人に「グランソッコ?」なんて道を聞くと、びっくりしながらも教えてくれる。
OK,この町気に入ったぞ。
この町のメディナは小さく、あまり入り組んでいないのも好都合だ。

船の中のメニューは高くて食べられなかったので、良い匂いのするほうに歩いていき、1つの食堂の前に立つ。
ドアもないタイプの店だ。
鍋を指差して「何?」と聞いたら皿に盛ってくれた。
黄色い塊。
近くで見て米だとわかった。
「いくら?」と聞くと、「いくらがいいんだ?」と聞き返された。
どうやら「いくらくれ」と言えばその分盛ってくれるらしい。
米の量を半分にしてもらい、いわしフライをつけて5DH。 
本当はいくらなのかなと思ったが、すごくおいしかったし「水くれ」と行ったらそこらの水をくれたから、店の人も「旅慣れた人」と扱ってくれたわけで、そんなに悪い値段じゃなかったんじゃないかな。

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2011/02/27 23:01
サファイアさん
モロッコはいいところですよ。
イスラム教の国は一人でふらふら旅をする女性に厳しい^^;のですが、モロッコはメッカから遠いせいかそんなこともなく、また親日的な人も多いです。
料理もおいしいですよー^^

スペインも、大好きでした。
私が行ったのは冬のさなかでしたが、それでも空の青さが印象的だったなあ。
あのあっけらかんとした明るさは、本当にいいですよね。
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2011/02/27 00:42
スペインって夜遅くまで町が賑わってますよね^^
私も一度パックツアーで行っただけですが、昼間のシエスタの静けさとは対照的でビックリでした。
スペインのあっけらかんとした明るさが大好きです。

モロッコは行った事がないのですが、なんとなく憧れの地です。
行かれた人はみんなとても良いところだって言いますね。
料理も美味しいし、日本人にはなじみやすい所だと聞いたことがあるような。
これからの旅のお話も楽しみです♪
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2011/02/22 09:58
さやみどりさん
あ、すみません、女の子と書いてありますけど、多分彼女は25以下くらいの成人だったと思います。
当時の私は自分より若い(と思われる)女性は女の子と書いていたと思うので^^;
私もも語学は苦手で、英語もフランス語も赤点常習犯でしたが、行ってみれば何とかなるもの。
いつも新しい国の言葉を20くらいなんとか覚えて、出たら忘れる^^;を繰り返していましたが、なんとかなりました。
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2011/02/21 22:41
こんばんは。
トランク少女の行方がきになりますw
日本語も含めて、言葉をおぼえるのがものすごく苦手なので、
世界を旅することには憧れております!
何をとっても新鮮ですね!
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2011/02/20 17:38
namiさん
黄色いごはんは、今考えるとサフランライスだったのかも。
マラケシュで、サフランを売っているところによく出会ったので。
味付けはクミンが入っていたような気がしますが、なにぶん古い記憶なので^^;
どうだったかな~

なんさん
フランス語で中国? と聞かれたのです。
匂いは国によって全然違います。
空港でトイレに入るとてきめんにわかります^^;
ちなみに日本に帰ると「大豆の匂いがする!」と思います。
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2011/02/19 22:35
シノワ?
アフリカ遠くまですごいですね!
においってどうなんです?
国それぞれちがうのですか?
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2011/02/19 18:47
情景が目に浮かぶような、素敵な旅日記!
モロッコにもとても行きたいと思っているので
すごくわくわくしながら読んでいます。

いわしフライつき黄色ご飯、味付けはどんな感じなんでしょう?

続き、期待しています。



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