ダークバスター 3
- カテゴリ:自作小説
- 2011/02/18 21:35:43
#-1 星の蒼原
ピピピピピピピピ―――
耳障りな目覚まし時計のアラームが鳴く。
「…るっせーな…」
半ば口癖になっている朝起きの言葉。
くっそ…マジでうるせー。
ごそごそとベッドの布団から這い出し目覚まし時計を平手で殴る。
カーテンの隙間から差し込む朝陽が眩しい。
今日は午前中から授業を取っているので早起きだ。
7時15分―――40分に出れば余裕で間に合うな。
着慣れた制服に袖を通しボタンを留める。
俺の名前は“三神 凪”(ミカミ ナギ)。
高校一年生で親とは別居中。
たまーに電話したり月一で差し入れをくれるが、滅多に会うことは無い。
ついでに最近…2ヶ月近く顔を見ていない。
定時制で授業を取っているので今日のように早く行くことはあまりない。
今日は何で早いかって?
さぁな。午後ゆっくりしたかったんだろう。
学校へ行く支度を終えのんびりいつもの道を歩き始めた。
見慣れた景色はなんら変わりない。
だがここで、俺の人生は大きく捻じ曲がったのだ。
赤信号の交差点。
歩行者用信号が青なのを確認してなんの疑いもなく渡ろうとした。
「ん?」
何故か、向こう側から物凄い勢いで突っ込んでくる大型トラックに視界を奪われた。
時間が酷くゆっくり過ぎてゆく。
迫るトラック。動かない脚。
トラックの運転手は下を向いて寝ていた。
何で俺、こんなに冷静なんだ。
死ぬのか?…ま、死ぬんだろうな。
どうせ今からじゃ避けられねーし。
「…ごめん」
これは、誰に言ったセリフだったのか、今なら分る。
口を突いて出た謎の呟きに満たない謝罪の言葉は、トラックの轟音と人々の悲鳴で掻き消されたのだった―――――
○
…………酷い、頭痛がする。
頭を金属バットで景気よく一発ぶん殴られたような。
吐き気と、下に落ちてゆくような感覚。
気持ち悪い――――
「………、」
て、あれ?俺…トラックに轢かれた…?
快いそよ風が、俺の頬を撫でていった。
驚いて目を開けるとあまりの眩しさに目が眩んだ。
2、3度瞬きして一旦落ち着く。
蒼々と風に吹かれ流れる蒼原。
今まで感じたことの無い開放感。
思わず飛び起き立ち上がった。
轢かれたハズが全然どこも痛くないようだ。
頭痛も吐き気も吹き飛んでしまった。
だけどあの、下に落ちていくような悪寒は…
…だがどうやら、今はそれを考えている場合ではないようだ。
「……………あれ?」
さっきまで辺りの景色にばかり気を取られていたせいで全く気づかなかったが、今俺が着ているものは何だ?
制服とは違う白いローブのようなゆるい服だ。
袖も長くて余っているし、靴には茶色いブーツを履いている。
変な肩掛けポーチも装備していた。
えっと中身は…て何だコレ。
水色の液体が入った小瓶5個に、ピンクの液体が入った小瓶3個、涙の形をした手の平大の宝石、よれよれの黄ばんだ地図。
よくよく自分の服装を確認すれば、背に大きな杖を背負っていたらしい。
苦労して引っ張り出してしげしげ眺める。
木彫りでドラゴンのようなカギ爪が赤紫色の宝玉を掴んでいるデザインだ。
ありがちといえばそれまでだが、何故か凄く愛着がある気がした。
持っただけで手に馴染み、前から俺の相方だったかのような…
もうちょい続きあるんですが、区切りつけたいのに入りきらないので中断(
明日この続きを載せます。
お楽しみいただけましたか?
これからも見ていただければ、これほど嬉しいことはございません。
それからあーなって、こーなって、そうなっちゃうのかな?
きっと、私の想像を楽々と超えてしまうのだろう?
続きまってるぜよーーー
こういう脱力系の主人公好きっすbb
明日も楽しみにしてますね✿
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
きたきたきましたねー!!!!
めっちゃ楽しみました!
シキロさんの小説の書き方、かなり勉強になります~!
凪の今後、楽しみにしていますね!!
あの世界に入っちゃった的な`・p・←おm
面白いwwwbb
これからちょっと用事で落ちるけど
次インして更新されてたら速攻で読むおb
待ってますノシ
かわええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!!!!!←
ヤバい、こういうキャラ好きだわww
いいとこで切られた∑
続き待ってますぞb