■近代文藝之研究|研究|美學と生の興味(12)
- カテゴリ:その他
- 2009/04/02 23:25:58
■近代文藝之研究|研究|美學と生の興味|上 生の哲理|四 (2)
此の意味から言へば生は、空間的にも時間的にも絶對無限ならんことを欲する。生の理想は自己の無限といふことにあるとも見られる。増進永續の二件は無限といふ一に合して、生の無限が人間最高の要望となる。併しながら現實の社會はあらゆる方面に於いて有限である。一個の生の増進が或る度に達すれば外圍とも衝突し、また内に有する生理的心理的精力の極限とも矛盾する。又一個の生の永續は生理的心理的に或る年限を超ゆることが不可能である。要するに生の無限は現實社会の有限と相容れぬ矛盾である。造化が何ゆゑに斯かる計畫をしたかは別として、斯くの如きが事實であるから是非がない。
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*註1:此の意味から言へば
原本では文頭は前ページより改行なしでつづいている。
*註2:空間
「空」の旧字体。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/sora.jpg
※註3:絶對
「絶」の正字体。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/zetsu.jpg
*註4:増進
「増」の旧字体。「土」+「曾」。
「進」の旧字体。「シンニョウ」は「二点シンニョウ」。
*註5:要望・要するに
「要」の俗字。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/you.jpg
「望」の正字体。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/bou.jpg
※註6:併しながら
「併し」は原本では正字体が用いられている箇所もあるがここでは「併」。
*註7:社會
「社」の旧字体。「示」+「土」。
*註8:達すれば
「達」の旧字体。「シンニョウ」は「二点シンニョウ」。
※註9:衝突
「突」の旧字体。「穴」+「犬」。
※註10:内に
「内」の旧字体。「冂(=エンガマエ)」+「入」。
*註11:精力
「精」の正字体。「青」の「月」が「円」。
*註12:又一個
「又」の旧字体。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/mata.jpg
*註13:造化
「造」の旧字体。「二点シンニョウ」+「牛」+「口」。
※註14:計畫
「畫」の俗字(一説に本字)体。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/ga_kaku.jpg
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■抱月『近代文藝之研究』を註記なしに通しで読みたいかたは、こちらをどうぞ。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/kbk_tobira.html
■このテキストの原本は国立国会図書館「近代デジタルライブラリー」収録の「近代文芸之研究 / 島村抱月(滝太郎)著 早稲田大学出版部, 明42.6」の画像データに依っています。
http://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/871630/1
(2014/05/31/初校)
島根は出身地でして、18歳までしか住んでません。
現在は埼玉に住んでいます。
島根はもうずいぶん帰っていませんので、
現在のことは僕もよくわかりません。
僕は島根でも、かなりの山村の地域
(島根は大きくわけると、出雲・石見・隠岐にわかれますが
僕は石見地方のほうで、島村抱月の生誕地も近くでした)
だったので、
“まだここだけは明治時代がつづいている!”
というようなド田舎でした。
僕もときどき見て楽しむ島根関連のHPで、
●リメンバ〜 しまね
http://www.re-member.jp/
というのがあります。
全国でもっとも知名度の低い県というのを
逆にセールスポイントにしているHPです♪
最近『砂時計』とか『天然コケッコー』とか、
島根を舞台にした映画が妙に多いような気がします。
少しは知名度もあがってきたんじゃないでしょうか。
紫苑さんは、福岡でしたね。
福岡は、東京・関西圏に負けない確固たる歴史や文化があり、
各界の著名人も数多く輩出している有名県ですね。
島根にすんでるんですね
名前は聞くけどよくは知らないんですよね・・・・・
どんなところですか??