☆高速増殖炉
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- 2011/02/15 00:20:20
最近またしても話題になっているウランですが、これにはウラン235とウラン238の二種類があります。そして、原子力として利用されるのは核分裂を起こしやすいウラン235です。
核分裂とは簡単にいうと、1つの原子核が2つの小さな原子核に割れることで、このとき莫大なエネルギーが放出されます。
先述のウラン235の原子核に中性子をぶつけると核分裂が起こり、莫大なエネルギーとともにいくつかの中性子が飛び出してきます。この中性子はまた別の原子核に衝突し、同じように核分裂を繰り返すことになります(これを核分裂の連鎖反応といいます)。
しかし、核分裂しやすいウラン235は天然の状態ではウラン全体の1%もありません。
そこで、飛び出してきた中性子をウラン238に結合させることができれば、ウラン238はプルトニウム239という核分裂しやすい物質に変換することができます。そして、プルトニウム239を核分裂させれば同様に莫大なエネルギーを取り出せることになります。このように核分裂をさせた後に、核分裂が可能な原料がどんどん出来上がるので高速増殖炉の名があるわけです。
しかし、このように理屈だけであれば、何にも問題はないのですが、ウランやプルトニウムは放射能の問題が付きまといますし、放射能とは別の毒性も半端なものではありません。発電などのエネルギー源としては必要なんでしょうが、ご存知の通り問題は山積みですね。
茨城にもあるそうやけど、事故は無いように願いたいですわ^^