Nicotto Town


目指すは須らく予想の斜め上。


人間は人間たりうるのか

 22時からのサイエンスzero「ヒット連発 あのボーカルソフトの秘密」を見終わりました。

 なんとなくボーカロイド的な声色が残ってはいるものの、音譜どおりに歌ったのでは再現できない部分さえも調整次第で再現できるボーカロイドの可能性にひそかな恐怖を覚える。

 産業革命時代に機械を導入するに当たって「機械が人間の仕事を奪う」なんてことをいわれて相当な反発にあったという歴史もフラッシュバックしたりして。


 SFの世界では何度も使われたモチーフでもあるのだけれど、「人間の人間らしさはどこにあるのか」という問いを、今更ながらにリアルに問い直すの恐ろしさもある。

 産業ロボットの導入に伴って、「人間は単純作業から解放されて創造的な作業に専従することになるだろう」なんてことも言われたが、模倣することにかけては機械にはかなわない。いずれは職人技といわれている分野にも機械は進出して行くのだろうとは予想していたが、ココまで行くとは、だれが想像したのだろう。

 「歌う」という行動に対して、コンピュータソフトが限りなく「人間らしく」模倣できるのなら、小説を文章ソフトが書きあげるなんて、(たしか、Long Peace社製のコンピュータ執筆支援ソフトウェア(CAW System)で書かれているという)某海賊課シリーズだったり、某新聞社のジョークニュース( http://kyoko-np.net/2011012401.html )を地で行くようなことは、よっぽど簡単なのかもしれない。





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