系外惑星探査ミッション「ケプラー」の成果
- カテゴリ:日記
- 2011/02/04 12:32:34
航空宇宙関係のノンフィクションライターである松浦晋也さんのツィート(http://twitter.com/#!/ShinyaMatsuura/status/32973022050652160)を発端に最初に目にした記事がこれ↓。
7個目の惑星発見の可能性も=2000光年離れた恒星に-NASA(時事通信) http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011020300177
次いで、天文部の掲示板にあったこれ↓。
最多6個の惑星系「ケプラー11」を発見、系外惑星候補も1200個以上見つかる (Astro Arts 天文ニュース) http://www.astroarts.co.jp/news/2011/02/03kepler/index-j.shtml
うん、すごいニュースだ。一つの恒星系に六つの系外惑星が発見され、それが太陽系でいえば水星軌道よりも内側であったということは、また、興味深いニュースでした。だけど、松浦晋也さんが「そっちじゃないだろう」と呟いているのはなんでだろうと思いつつ、SF作家たちのツィートを片目で追いかけながら、翻訳サイトの助けを借りて、nasaのプレスリリースを斜め読みしていたら……。
こっち↓の方がニュース性高いじゃないか!
「54の惑星がハビタブルゾーン(地球型生命の生存に適した領域)にあり、そのうち五つが地球サイズ並みの惑星、その他49が地球より大きく木星より小さいスーパーアースサイズの惑星であると考えられる(http://www.nasa.gov/mission_pages/kepler/news/kepler_data_release.html より意訳)」
って、ハビタブルゾーンですよ、ハビタブルゾーン!
惑星の存在ってのは(言い方はあれですが)ありふれたもので、ケプラー11のように信じられないくらい近い距離で六つの惑星が公転してようが、どうやっても軌道がイメージできない多重連星とか、どんなに不思議であっても、単純に物理法則の範疇の出来事なんじゃない? なんて思ってしまうのだ。
対して、発生する条件がそろっていようが、必ずしも発生するとは限らない生物が、存在する可能性がある惑星が発見されるって方がすごいニュースなんじゃないの?
松浦さんがこのことを指して呟いたのかどうかは知らないけど、私も「時事通信、そこじゃないだろ!」 と叫びたい。