HELLSING、完結
- カテゴリ:マンガ
- 2009/03/30 23:20:02
平野耕太の『HELLSING』(少年画報社 ヤングキングコミックス)が10巻で完結した。
激しい戦闘が繰り広げられる最終巻にこんなこというのはナンだが、順当に、落ち着くべき結末に着地した感がある。
アンデルセン神父が先に退場していたからか。
大隊指揮官殿はアーカードに対抗する手段は持っていても、自身がアーカードの前に立ちふさがりはしなかったのだから。
「化け物を殺すのはいつだって人間」なのだ。
人として立ちふさがったアンデルセンが、人外と化し、前から消えたら、物語の帰着は見えている。
怪物と戦う者は自身怪物になりかねない、というのはニーチェだったか?
「弱さゆえ人間であることに耐えられなかった」吸血鬼・アーカードは、あくまでも化け物であることで人間性を逆照射する存在だろう。
アーカードに勝つことだけを望み、闘争を悦しむ者は、その身がどうあれ「化け物」で、彼らは人間――インテグラやセラス(彼女の心性は人間だ)に倒される。
しかし、おそろしくバランス悪く、よくそのまま全力疾走で完走したなぁと思う。
小器用に頭で作ればもっとお行儀よく、でもこの勢いは絶対にない。
代わる者のない描き手のひとりだろう。
しかし、アーカードさん、アンデルセン神父が待ちくたびちゃいないかい?
なんだか待ちぼうけくわせそうだけど……
帯に「本編完結!!」とある。
若い頃のウォルターとアーカードが登場する番外編があったはず。
……刊行は、まだですか?
ウォルターが若返ったところまでは読んでたのですよ
10巻行くのに何年かかったか、高校の頃初めて読んだ記憶があります
『大同人物語』……再刊する、というアナウンス入ってからどれくらい経ちましたっけ?
女っ気なしなヲタばなしだし……出てくれるかなぁ?
ながつきさん
漫画が読みづらくなる。——わかります。
最近、以前から読んでいる作家さん・シリーズくらいしか読んでません。
『HELLSING』はケレン味たっぷり、絵的にもおもしろい、と思います。
けど……バイオレンスなシーン、いっちゃった人、ともに一杯です。
そっち系大丈夫なようなら、お勧めです。
気がついたらいつのまにか漫画を読むのがしんどくなってしまって、絵についていけないというか、
興味を引かれても新しいものにはなかなか手を出せないんです…。
おや?こんな時間に誰か来たようだ。