Nicotto Town



続  パパのしあわせ   17

------------------------------これはフィクションです-----------------------------

パパが 「月と6ペンス」 読んだのは 広島の中学に行ってから。

図書室で 古典に近いものから 手当たりしだいに読んでたころ

「人は みな孤独 塔の中で暮らしている。

他の人になにか 伝えるのに 符号を使っている。

だけど 符号は みんなちがうので 伝わらない。」


------赤い果物で 好きなものは なんですか?

「 りんご 」

「 いちごが好き 」

「 ざくろ 」

「 すいか 」

 「 えーーーっ すいか 赤じゃないよ 緑でしょ 」

 「 りんごのほうこそ 白いじゃないの 」

皮をむいたりんごしか食べたことのない子は意味がわかりません

違う土地で生まれ 違う文化 環境で育った 二人。

違う符合で 会話する。

言葉は 真実を伝えるためにある と思っても 伝わらない。

伝わらないままに 伝えられなくなってしまった。

ほんの 半年前の 青いアウディーのドライブデート。

遠い 遙かな むかしの出来事のよう。

今は ふたりとも ベッドから 抜け出すこともかなわない。

伝える手段を 持たないままで 横たわる。

ぺつぺつの場所


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2011/01/25 21:19
Olivierさん
思い出は 永遠に残るかしら。
アバター
2011/01/25 11:45
この現実が待っているのなら・・・アウディーのドライブデートは神さまからのプレゼント。
ちょっぴり苦くても、甘い思い出。その輝きは永遠に失われることなく・・。




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