スメラギの国
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/01/24 22:07:56
144回直木賞が道尾秀介氏なら
133回直木賞は朱川湊人氏です
(2005年に『花まんま』で直木賞受賞。)
スメラギの国は
2004.11~2006.05別冊文芸春秋に初出した作品で
長編ホラーです
アマゾンに書き込まれた読者のレコメンドを見たときは
凹みましたが
最後まで読んで良かったです
確かに残酷な血塗られたシーンが
筆者のうますぎる筆致力でリアルにつづられていきますが
それは猫に姿をかりた
人間の歴史でもあります。
つい最近まで
人類がしてきたことを
作者は厳愛をもって書いていることが
全体(本作品や他の作品)を見るとわかります。
ルイの暴走はまさに最近起こっていたことです。
それは現在も世界のどこかでおこっていることです。
猫好きの人でも
他人の感想に負けず
自分の目で読んで判断されることを望みます。
「かたみ歌」「花まんま」「本日、サービスデー」
すべてに共通する深い愛情を本作品にも感じることができましたから。
ちなみに他の作品を読んでいれば
作者がとても猫好きなことがわかると思います。
本作品では虐殺シーンが数多く出てきますが
どれだけの決意を持って描いているかを
考えると心が痛いです
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- まさまさ
- 2011/01/26 21:21
- きっかけになるといいですね
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- saki
- 2011/01/26 20:27
- 興味津々です。
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