Nicotto Town


柚羽の生態


思い出の本かぁ


 幼稚園児の頃から本大好きでいろいろ読んできた身としては

いっぱいありすぎて悩む所ですが・・・。そうだなあ


 ミヒャエル・エンデ

 『果てしない物語』

 とか?

 初めて自分のお小遣いで買ったハードカバーの本。
 

 私は本好きな子供だったので、近所の図書館に良く通っていました。
 その図書館は2階建てで、1階は子供向けコーナー、2階が一般書籍
という風になっていました。
 普段は子供向けコーナーばっかり行ってて(子供なんだから当たり前
なんですけど)2階なんか行った事がなかったんです。
 なんかね、子供心に階段の上はオトナの領域だから怖くて近づいちゃ
いけないんだ、みたいな雰囲気があってなかなか上の階って上がり辛か
ったんですよね〜。
 途中まではおそるおそる登るんだけど、折り返しの踊り場辺りまで来
ると怖くなって、結局子供コーナーに逃げ帰る、みたいなvv

 それをある日、勇気を振り絞って最後まで階段を上がってみたんです。



 階段の先・・・。そこは今まで見た事の無い未知の領域。
 心臓はばっくんばっくん。腰は引けまくり。

 「うわあ、広い・・・」 

 子供コーナーは小学生向けの「児童文学」部屋と、園児向けの「絵本
&マンガ」部屋にわかれてるけど、一般は1フロアが1つの部屋になっ
てるから広く見えるんです。

 初めて目にしたオトナの世界に圧倒されながら、逃げるように本棚の
間に隠れる子供A。
 さすがオトナの世界。棚には大きくて分厚い本がいっぱい並んでます。

 びくびくしながら本棚を眺めるうちにふと目についた、1冊のかっこ
いい本。
 それには「果てしない物語」と言うタイトルがついていました。

 どこが「かっこいい」かというと。

 1、ケースに入っている  (普通はカバーがかかってる位でしょ?)
 2、表紙が布ばり     (大抵はカバー含め全部紙製だし)
 3、活字に色がついてる!!(普通は黒1色だもんね)
 4、たまに入ってる挿絵の飾り文字のアルファベットが綺麗(外国
   っぽいってだけで無条件w)


 
 かっこいい、かっこいい、かっこいい・・・♡

 コレ借りる、絶対借りる!!

 一目惚れしたカッコイイ本を持ち、震える足で貸し出しカウンターに。

 猛ダッシュでチャリをこぎ、家に帰ってどきどきしながらあらためて
本を開くと・・・。


 かっこいい本は中身もすご〜くステキな本だった・・・!!


 数日かけて夢中で読み、いよいよ返却日が近づいてきました。
 
 やだなあ、この本返したくないよう 

 そんな事を言っても、返さないと次の本が借りられないし、いつまでも
返さないでいると、最悪の場合は貸し出しカードを無効にされてしまうか
もしれません。

 それは困るので、しぶしぶ本を返しにいった子供A。でもやっぱりもう
1回あの本が読みたい。だけど、そんなにしょっちゅう階段の上の世界
足を踏み入れる勇気はありません。となると、残る手段といえば本屋で
買う事くらい。

 でも、子供Aは小学生。何千円もするハードカバーの本を買うお金なん
て、どこを探してもありゃしません。未練たらたらでも、諦めるしかあり
ませんでした。


 そうして月日は過ぎてゆき、中学生になった子供A。大きくなったので
一人で電車に乗って離れた町にだって行けちゃうようになりました♪

 ある日、用事のついでに大きな本屋に寄り道した中学生Aは、そこで
あの「かっこいい本」を見つけてしまったのです!!

 初めて見た時でさえすでに発売後何年もたっていた「果てしない物語」
 それからさらに何年もたってるのに、ここで1冊見つけただけでもラッ
キーです。

 おもむろにお財布の中身を確かめる中学生A。お年玉の管理も自分でさ
てもらえるようになり、小学生の頃よりはお金に余裕がありました。
 なので、帰りの交通費を抜いてもなんとか本を買えるだけのお金は残
います。でも、やっぱり無職の身には数千円は大きな買い物。オトナみ
たいにさくっと買うわけにはいきません。

 どうする?どうする?どうする自分!?

 棚をガン見したまま硬直する中学生A。考えるうちにもどんどん帰る
時間が近づいてきます。


 やばい、このままここで突っ立っていると怪しい子だと
思われてしまう!!

 やや焦りが見えだした中学生A。自分にとって数千円は大きな買い
物。でも、ここで諦めたら次にいつ巡り会えるかわからない・・・。



 こうして「果てしない物語」は、中学生Aの家にやって来る事に
なりましたとさ☆


 今は文庫版も出ている「果てしない物語」ですけれど、この本は
「ハードカバーである」事が大事だと思うので(物語の根幹にかか
わってくる事だし)読むならぜひハードカバーにして欲しいな〜と
思います。


 ちなみにアバターの衣装は「女王おさなごころの君」をイメージ
してみました。銀髪白ドレスならもっと良かったんですけど・・・。


 それから、映画になったエンデのもう一つの作品「モモ」。
 あれも面白いですね。

 『しかし、これは別のお話。また別の時に話すとしよう』


アバター
2011/01/31 01:06
こんばんは^^
分かります~。ハードカバーにはハードカバーの良さがありますよね。
値段は時に文庫の何倍にもなってしまいますが…><

見た目や字体や色々によって、やっぱり読むときの気持ち、心構えなんかも違ってきますね。
「果てしない物語」はファンタジー好きなので有名すぎるタイトルですが、
なぜだか今まで読まずにきてしまったので;いつか手にとって読んでみたいです。
その時はきっとハードカバーを選びます^^
アバター
2011/01/24 16:21
 いやだって、中学生って働いてないしvv かといって、親からお小遣いもらってるから
無収入っていうのもなんか違うかな〜と。どうでもいいこだわりですけどw

 エンデ氏もお亡くなりになってしまわれたし、そろそろ本の封印を解いてもいい頃では
ないですか〜?

 「バーティミアス」ですか。それは読んでないですね。近所の図書館には置いてなさそ
うですし、今度大きめの本屋で探してみます。
アバター
2011/01/24 12:02
こんにちは♪
図書館体験、そうそう!うんうん!と思いながら読ませていただきました^^。
途中の「無職の身」?! >▽<までは (笑)
そうそう、あの本はもう装丁がかっこいいですよね~!
でもぢつは読んでないんです;。「モモ」も;。 楽しみにとってあるといいますか;;;。おきすぎ?
「バーティミアス」って読みましたか? 「果てしない物語」には及ばないかもですが、
これもいつか買って3冊本棚に並べたい感じです^^/。



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