第19回FNSドキュメンタリー大賞
- カテゴリ:テレビ
- 2011/01/23 17:50:55
大賞にはダムに堆積した土砂を一気に排出する「排砂」が行われている黒部川河口。その河口海域で起こっている漁業被害と「排砂」の関連性を探っていった富山テレビ制作の『不可解な事実~黒部川ダム排砂問題~』が選ばれました。
ダムの砂が汚泥となり、大量のヘドロと化したことで
生態系が大きく侵食されていました。
有機物の泥を掃除するために
ヨコエビが大繁殖し
刺し網にひっかかった生きているヒラメにびっしり張り付いています。
ダムを運営する関西電力は
漁業組合に保証金(累積 海に50億 川に4億)をばら撒き
組合の声を封じます。
一方で減る一方の漁獲高で
漁民は生活が成り立たなくなりつつある深刻な状態が明らかにされていました。
(漁民には保証金は一回しか渡されていません)
学者も関西電力よりのようで
悪質な実験の経緯を必要悪として見ているだけみたいです。
富山湾が以前の東京湾化しつつあることを止められないことが寂しいです
日本の海は、世界的に見ても貴重な生態系の残っている海なので、
軽率なことをして取り返しのつかないことになってしまうのは困るのに。