ハーモニー
- カテゴリ:日記
- 2011/01/15 07:14:23
内容や状況に合わせたのかも、だけど
どうせなら装丁を揃えて欲しかった。。
伊藤計劃、2作目にして最後の長編(ハヤカワ文庫JA
前作と変わらず、ワタシには馴染めない文体だし、
キャラも弱いなと思うのだけれど
受容体はあるようで、引き込まれます。
虐殺器官で提示された混乱が、ほぼすっかり治まった世界で、
少女達は対極の絶望に直面します。
以下終盤に触れるので、読みたくない方は注意!
すべての生き物は膨大なその場しのぎの集合体なのだ。(P.325
散らかった部屋を片付けられないのなら、引っ越せば良いのさ、
そんな結末。
<――――> は、文系には判らないそういう書式があるのかな、
と半ば無視してたらきっちりオチがありました。
「人間らしさ」が、善意で語られ勝ちな世界。
餌になる生き物を、より可哀想と思う心情。
解っている限り、人間以上に非道な生き物はいないのでは?
日頃考えていることに多くリンクする作品でした。
こんなワタシを見捨てないでね><
アインシュタインの眼。翼を堪能しました
いただきますが無い国には無い概念なのかね。
獲った分は喰え、と思うわー
ただ、餌になる動物より遊びで殺される方が可哀想。
スポーツフィッシュをする国の人に
食べるために捕鯨を望む国を残酷とは言えんだろうに。
キャッチアンドリリースだって、魚にとっては良いことなのか?