自分の知っている事は他の人も知っていると勘違いすることというのは多々あるのではないでしょうか？

得に『それって常識じゃないの？』と思っている事が実は検討違いであったり、地域によって全く通用しなかったりということは良くあることだと思います。

一番わかりやすいのは、お雑煮かもしれませんね。
あれほど、『地域によって違いがあるものとして皆に認識されている』ものは他に無いのかもしれません。



さて、
ナボナというお菓子をご存知でしょうか？

関東の人は知っている人も多いでしょう。
自由が丘にある亀屋万年堂が出しているブッセの一種で、カステラの間にクリームを挟んだお菓子です。

昔、テレビCMで王貞治が『ナボナはお菓子のホームラン王です』とよくやっていました。
詳しいことはネットで見てください。


学生時代というのはくだらない事というのが、何気なくはやったりするものです。
中学時代に、なぜか男子の間で『あやとり』がはやったりしたこともありました。
アレはなんだったんだろう？（笑）


よくマンガの中であるセリフで

『そ・・・そんな、バカな！』
なんていうのがありますよね？

主人公であるヒーローに対し必殺技を放ち、勝ちを確信した悪役が、それでも立ち上がってくる主人公に対して良く言ったりしますね。
そのセリフをもじって

『そ・・・そんな、バナナ！』
なんていうもの、良く冗談で言うのではないでしょうか？
そんな中、あやとりがはやった頃、なぜかウチのクラスだけで

『そんなバカな！そんなバナナ！そんなナボナ～』
というのがはやったというか『お決まり』になった時がありました。

とある女子が『そんなナボナぁ～』と言った事が始まりだった気がします。記憶が曖昧で定かではありませんが。
クラスのみんながナボナを知っていたから通用した言葉だと思います。


さて、大阪赴任中のオイラが、この前会社でとある女性社員と無駄話をしているときに

『へ～そんなことあるんだ！そんなナボナ！』
と、軽～～く言ってしまったのです。そうすると

『え？ナボナってなんですか？』
という、自分ではありえない方向からのツッコミが来たわけです。
（バナナじゃなくてナボナかーい！なんてツッコミが来ると予想していました）

まあ、そこでナボナってなんじゃという事を懇切丁寧にその女性に教えたわけですよ。

『はー、そんな菓子が東京にあるんですかー。知りませんでしたわー』と言われました。

もう、ギャグとかボケとかそういうレベルの話では無くなっていましたね。


しかし、ナボナって全国区じゃなかったんだ。
すごく有名なお菓子なのかと思ってました。電車とかの広告でも良く見かけたしなぁ。

『あ、でも東京ばな奈は知ってますよ？』

なんと！　そんなバナナ！
あーでも、そりゃそうだ、東京駅でも羽田空港でも売ってるもんね。