創作小説「カルマキル雑技団」1
- カテゴリ:自作小説
- 2010/12/29 17:16:24
久しぶりに小説をUPです。
コレは現在書き直し中の小説ですので、UPはゆっくりしていきたいと思います。よろしくお願いしますww
「平行世界シリーズ」
第1話
ざわめきが溢れている
熱気と興奮が渦巻くテントの中を感じながら、セリーナは忙しく外で走り回っていた。
「セラーノ、どこ行ってたの?」
ふと視線の先に自分とそっくりな姿を見つけて声をかける。セリーナの双子の妹、セラーノ=ディサアッテだ。
「早く着替えて、もうすぐ出番よ」
何も用意してない彼女を叱るようにして衣装を渡す。
「姉さん、カルマキルの王子様たちが戻って来られたみたい。宮殿の方が騒がしかったから」
布の束を受け取りながら何か含みを持った笑いをセリーナに向けた。
「セラーノ、早くしなさい」
「はーい」
彼女がテント内の控室に行ったのを見届けると、ふぅとため息をついた。顔が少し火照っている。
さすが双子というべきか、感情を読まれている。
「ケーノサも帰ってきたのね」
セリーナの呟きはテント内からのセラーノに対する歓声でかき消された。
港町。
海の潮の香りが漂う賑やかな町だ。
カルマキル国の北方に位置するこの町は海外国との交易で発展してきた町である。
少し高台の、町を一望できる所に建っている大きな宮殿が王の別荘地とでもいうべき、第二の城。今は、王子シーフィラノ=カルマキルがここ数年城主として滞在しているのだ。
「セリーナ」
彼女の姿を見つけ、声をかけた。
忙しく走り回っていた彼女がケーノサの声に気づき、振り向くのを見てヤッホーッと右手を挙げてヒラヒラさせる。
「仕事はどうしたの? こんな時間にふらふらして」
「お休み。今日帰ってきたばかりだから」
笑顔で答えるケーノサ。
ケーノサ=メルキーヴァ…この町の警備隊の一員だ。
先日からシーフィラノ王子の護衛として国を出ていたが、やっと今日帰って来たばかり。なんでいつも失敗ばかりする彼が護衛に選ばれたかは謎なのだが…4歳年上の二〇才の青年である。
「そうなの? またドジでも踏んで、とうとう止めさせられたのかと思って心配したわ」
「不吉なこと言わんでくれ」
「あら、真実を言ったまでよ」
わぁとテント内から歓声が一際大きく聞こえてきた。
「そろそろフィナーレね」
「俺も手伝ってやろうか?」
戻りかけたセリーナに忙しくなることを知っているケーノサが言葉をかけるが、
「ケーノサがいると余計邪魔よ」
軽く笑って言い放つ。
「疲れてんでしょ。早く帰って休みなさいって」
ポンと軽く彼の頬を叩いて戻って行く。
「お帰りの一言もなしかよ」
後ろ姿に向かって叫ぶとセリーナは少し振り返り、舌を出して見せるとそのまま行ってしまった。
「素直じゃないな」
「それはお互い様じゃないかしら」
「!」
背後から突然かけられた言葉に不意をつかれるが、声の主がすぐ判って安堵する。
「……ノアか」
「はぁーい。お仕事の話でしょ? キバちゃん」
長い髪を三つ編みした人物、ラミーノア。
全体的に色素が薄いので神秘的な雰囲気を醸し出している。それも職業柄、大変役に立っているため本人は全く気にしていない。
「今夜、集合だ。連絡を頼む」
「判りました」
コレはカルマキル大国のお話です。
「WANTED」の続編でもありますし、まだ書けていない本編2の続編でもあります。
そして、みかん箱で執筆中の話のウラ話(あっちの方が実はウラ?)という、いろいろ絡んだお話になりますww
ゆっくりUPしていく予定ですので、よろしくお願いします。
長さ的には15話くらいになるかなぁと思っていますww
楽しみにしておりまーすw
15話もあるのね
楽しみだわん。
一瞬キバちゃんて わからんかったw
ゆっくりにしてぇ
2週間に一話くらい
むりな考え
過ぎると
読むの大変
(tot)
むりな注文ごめんなさい
これから、15話もの楽しみができて、とっても嬉しいです~~www
あきさんに無理のないペースでUP頑張ってくださいませww
なんですか。今度は美人双子ちゃんですか。たまりませんなぁもう(ty