冬の真夜中の出来事
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/12/12 03:35:28
夜も更けて町中が静まりかえる頃に
静かに 空の上から ゆっくりと
白い雪が 降り始めました ・・・
地面のアスファルトに 降り落ちてきては 消えて
部屋を 出て 空から舞い落ちる雪を眺めてみました
繰り返し 降り落ちてきては 消えていく雪 ・・・
しばらく すると 徐々に
降り落ちる 雪は 増え始めて
消える タイミングに 次の雪が 重なり
落ちては 消え 落ちては 消え
とうとう 消えることなく
アスファルトは 段々と 白い まるで ジュータンのように・・・
静かな 何も 音のしない 深夜に
耳を 澄まして 聞いていると
不思議なことに 雪の妖精さんたちの 声が聞こえてきました
初めのうちは カサッ ・・・ カサッ ・・・ と
降り落ちる雪が 重なる時の音なんじゃないか?と思っていたら
クス クスッ ・・・ 笑い声が 聞こえてきたでは ありませんか
嘘っ! まさか? 耳を 疑いながらも
寒い 深夜に 両手を口もとへ 息を吹きかけ 暖めては
目を閉じ 集中して 耳を かたむけ 聞いていると ・・・
遠くの方から あちら こちらから
ねぇ そっちは どう? あぁ 忙しい 忙しい
おーぃ! そっちは すぐに 解けて 消えてしまう場所だよ
こっち こっち! 早く 早く
どうやら 雪の妖精さんたちが 空から 舞い落ちてきて
短い地上の生活の場所を 決め 相談 会話しているようです
ここなら 日陰だから 当分は 消えないで 安心して
いられるよ! こっちに みんな おいでよぅ~
風さん 私を あの場所へ 運んで! お願い
風に 運ばれ 目的の位置へ
ありがとう ! 風さん
身体の芯まで 冷えきってきて 閉じていた目をゆっくりと
開いてみると うっすらだった 雪が いつの間にか
まっ白な 銀世界に なっていました
部屋に戻り ベットに入り 明日の朝 雪を見るのを期待
想像し 眠りに つきました
気になっていたので 早朝 早く 雪が 見たくて
起きてしまい すぐ 外へ 飛び出してみると
昨夜の光景とは 違った どこまでも
どこまでも 一面に 雪で 輝いていました・・・
両手を空 高く伸ばし あぁ~ 寒いけど 気持ちいいなぁ
まだ 誰も 歩いていない 雪の白い ジュータンの上を
歩いてみると ギュシュッ! ギュシュッ!音をたて
歩いた場所を振り返り見てみると 靴あとが クッキリと
残ってて なんか 嬉しい気分に
まだ 誰も 外に 出ていないんだぁ
そうだ あの 妖精さんたちは? どうしただろう・・・
耳を 澄ましても もう 町の 車や電車の音 人の話す声しか
聞こえて きません ><
夢だったのかな? 薄笑いをしながら あの日陰の場所を
見てみると 朝日の光が 屋根の上に降り積もった雪に
反射されて 差し込んで 一瞬だけど 一瞬だったけど
とっても 美しく 七色に光輝いて それは まるで
妖精さん たちが 微笑んで ナイショ だよっ! って
思わず 首を コクリッ! うん ^^
そこなら 解けずに いられるねっ! そう心で 言い
夢じゃ なかったぁ~
寒くても お天気で 雪が 解けてしまうようのないことを
願って しまいました ・・・
貴方にも 妖精さんたちの存在を 感じられたら・・・
それは 素敵なことです
いつまでも そんな心 大切にしていたら ・・・
きっと 妖精さんの存在は いつまでも 感じていられますよ
心の素敵な人にしか 妖精は 現れたりは しませんから ^^
Dream star ☆