恋愛モノはなぁ……
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/12/09 23:56:46
「恋愛モノノススメ」という題で、某古典について書こうと思った思ったけど、友人知人が見たら突っ込まれそうだな、と止めた。
あんた恋愛モノ苦手だろ、って。
ブログ読んでる人は「へ?」となるかもしれないけど、常々公言しているのだ。
恋愛モノ苦手だから、あんまり見ない、読まないって。
いいぞ~、と公言しまくってる『ノエイン もうひとりの君へ』は「ラブストーリー&アクション大作」ってアオリがついてるし(しかも、十二歳と十二歳と二十七歳の、直線だか三角なんだかわからない関係が作品の基盤だしw)、長いことず~っと好きな『装甲騎兵ボトムズ』も主人公の行動にヒロインへの感情が大きくかかわっている。
そのへんワーワー言っているのを知ってたら「恋愛モノ苦手」なんて信じない。
第一に、恋愛メインの話だと、どうしてもけったいな話はすくなくなる。
意外な話や予測がつかないような非日常的な話が好きな人間なのでそれが淋しい。
好みジャンルの問題ですな。
で、なにより。恋愛をあつかう作品が苦手なのではなくて、それメイン、誰と誰がお付き合いする、熱いキスが着地点だと食指が動かない。
それだけ、その過程の出来事に特に重点が置かれている話が苦手なのだ。
登場人物の細やかな気持ちの機微を丁寧かいてあるものだって時にあるけれど、センシティブな感情を描くのはどうしたって難しい。
平凡に見えるストーリーの中で、引きつけられる人物や、心のゆれをかききってる作品は、それこそ非凡でそうそうない良作だろう。
逆に、カッ飛んだストーリーにからんで、行動や感情の裏付け要素として恋愛がかかれてたりするのは、上手くかかれていればむしろ大好物。登場人物が、なぜ、どうしてそう行動するのか、何を思っているのか。よく見える、実感できる物語は面白い。
それにさー、恋人同士のアレコレって結構気恥ずかしいよ、やっぱり。
(お前が照れ性なんだという突っ込みは当然あるだろうけど、聞かない。だから「どちらかというと」苦手なんだってば)
そのあたりが説明しづらくて、直球ど真ん中の恋愛モノを薦められたとき
「あ~、恋愛モノ苦手なんで~」
と頭をかいている。
いや、嫌いなわけじゃないんだ。これだ~となることが少ないだけで。
ジャンル的に他人様にとって大切な作品に波長が合わない可能性が多いから、予防線をはらざるを得ない。
本当のところ、好きな方向性、力点の問題なんだと思うよ。
恋愛モノというより、内気で孤立していた女の子が、勇気を出して行動し、
周囲に受け容れられていくドラマだと思ってました。友人たちがもう、本当にいい子で。
ただ、意地悪な人が報いを受けるのが、本人の行動やヒロインの善意(や天然)の結果ですよね。
視聴者が敵役への悪意を発散してカタルシスを得るのを疚しく思わずにすむようになってるのが、構造的にズルイかな〜と思わなくもないです。
あと、カゼハヤくんには「そんな男の子おらんやろ〜」と突っ込んでいましたw
akaneさん
乙女ゲーは、いちどだけプレイしましたが、どうも向いていないようです。
男の子とのやりとりには分量がある割にストーリーが薄いな〜、と感じてしまいます。
美少女ゲームは平気なのに……とも思いましたが、よく考えると好きなのは恋愛よりアクション中心のストーリー展開してるライターさんでした。
akaneさんがおっしゃる落ち着かなさ、まさにそんなものを感じているようです。
ぢょほほんさん
えー『マーマレードボーイ』、題名は聞いたことがあるような気がしますが、内容はまったく知りません。
何か言いたくなる苦手感、すごく的確に言い表していただいてありがとうございます。
そう、恋愛以外興味ないの? それだけで平気? となってしまいまして。
恋に落ちても、ご飯も食べればトイレにも行く。失恋して泣いてさえ、鼻も詰まれば目が腫れもする。
夢ゆめしく恋だけ考えていられない、と思っちゃうんですよね……
もしかしたら、私の感じ方に似ているのかもです。
私は少女漫画が結構好きですが、いいと思える作品と、?となる作品とあります。
私にとって?な作品は、たとえばママレードボーイです。
苦手だと、ご存じないかもですが・・・
具体的には、
・・・は~がすき、でもxxxも~がすき、みたいな、
そんなふうに恋愛関係の描写だけを延々続くような作品がどうも苦手です。
いやそれがダメというわけじゃないんですが、お前ら学生なのに、恋愛以外に考えることや悩みはないのかよって思ってしまうわけです。
手段も目的も、スタートもゴールも全部恋愛、みたいな。
いやいや、そうじゃないでしょと。
恋愛至上主義とでも言いますか、自分はそういう価値観を持っていないので、恋愛至上主義と相容れないのだと思っています。
すかさはさんが
>これだ~となることが少ない
のは、恋愛ものというジャンルは「恋愛至上主義」が多い市場なので、
すかさはさんの好みとや考え方と合わないのではないでしょうか。
・・・と、思ったりするのですがいかがでしょうか☆
物語の中の一要素としてあるのならともかく、それメインだと、どうしても楽しめません。
そう言いながら乙女ゲームはプレイするのですから、我ながら矛盾を感じますが(汗)。
乙女ゲームは、現実で言う人などまずいないだろうセリフに笑いながらツッコミを入れる、という楽しみかたなので、本来のファンが見たら怒られそうではあります。
人間の行動の動機のひとつとして恋愛感情が扱われるのは自然なことですし、それが物語に説得力を与えるということはありますよね。
なので恋愛事がすべからく邪魔、嫌いというわけではない。
でも、それだけが取り上げられている作品や、不必要に出てくる作品は、なんだか落ち着かない。
そんな感覚があります。
作品の好みって、説明するのが本当に難しいですよね・・・。
「君に届け」あたりはこっ恥ずかしくって
見ることもできそうにないってことね