おはなし。
- カテゴリ:その他
- 2008/11/03 23:23:12
あるところに、お姫様がいました。
お姫様は特に美人でも、可愛くもなく、
得意なことも何もない普通の女の子で、
自分でもその事をよく分かっていました。
お姫様は自分がワガママな事も、
心に闇を持っていて、それを見た人にも
その闇が移ってしまう事を知っていましたから、
誰にもその闇を見せようとはしませんでした。
だから、よその国の王子様に
「可愛い」「綺麗だ」などと言われ告白されても、
何故そう言われるのか理解できませんでしたし、
もちろん心の闇も見せませんでした。
どうなっちゃうんだろ、このお姫様(ぇ
面白いものを書きたいけどネタが無くて上手くいかないのです・・・
きっとポジティブが歩いているような王子様なんですね(笑)
惹かれるのも分かるような気がします。
そんなハッピーエンド(?)もありですねー
心の闇を、持っていることを気づかない王子様と、
結婚して、子供を授かり、それなりに幸せになりました。
心の闇は、消えることはありませんが、心の闇は薄らいでいきました。
なんて、いうのは駄目?!
驚くばかりです。
こんな風に繋げられるなんて思ってもみませんでした
お姫様がこんなにパワフルだったなんて(ぇ
展開もまとめ方も面白くて、いいなぁと思う私でした
よその国の王子が軍を引き連れ、政略結婚を求めてきたときの見下すようなまなざしに
ついに切れました。
「てっめえ〜。おとなしくしてたらつけあがりやがって!」
お姫様はドレスを脱ぎ捨て、甲冑を身にまとうと、大剣を振り回しながら
あたるを幸い薙ぎ払い、王子をこてんぱにしてしまいました。
王も王女も大いに驚き、お姫様に国を譲ろうとしましたが、
王女様は引き止めるふたりにいとまごいをし、旅立ちました。
荒野を旅し、時に傷つき、時に傷つけ、苦難の旅を続けて幾星霜。
満天の星の下で、元お姫様はふと、自分の中に昔と同じく存在する闇を意識し、
自分がその闇を許容し、認め、慈しみ、そして混じり合い、
ひとつになろうとしていることに気がつきました。
お姫様の顔に忘れていた笑みが広がりました。
その後、お姫様は「風の姫」として広く世に知られる英雄になったとも、
吟遊の詩人として風のように諸国を渡ったとも、
魔界の闇の王を倒し、矯正し、しつけ、
その后として闇の軍団を使って文明を開いたとも伝えられています。
めでたくもあり、めでたくもなし。