暴力装置
- カテゴリ:ニュース
- 2010/11/19 00:01:07
仙谷由人官房長官の「暴力装置」発言だが、この人はなんでこんなバカなことをいうのだろうと思って調べてみた。
よく調べてみると、「暴力の独占(暴力装置)」という言葉は、社会学者のマックス・ウェーバーの言葉にあるらしい。バカだったのはこうした学識のない自分の方だったのかと少し反省した。(もっとも左翼用語では意味合いが違うそうだ。)
政治家の多くもそんなことは知らずに、日本語の語感の悪さ(自衛隊に対する冒涜)をとらえて追及したのだろう。
しかしながら、この言葉を聞いた多くの国民が、仙石さん何を言い出すのだと思ったことは間違いない。
仙石官房長官も、尖閣問題あたりから国民の評判も悪く、イライラ感と疲労感がいなめない。
「暴力装置」という言葉は、合法的な暴力の独占を意味する社会学用語であると釈明すればよいものを、実力組織と言い換えるにとどまった。
その後の会見でも、そうした説明もすっ飛ばし、形だけの謝罪で終わらせてしまった。(少なくともニュース映像などではそう見える)
問題は、国民目線で物事を見たり考える力に欠けていることだ。そして雑で乱暴な発言を繰り返している。(若干、マスコミの意図的な編集もあるだろう)
柳田稔法相の失言にしろ、仙石官房長官の一件にしろ、ポロッと本音が出てしまい、たたかれている。
菅総理はといえば、失言しまい、失言しまいとばかりに必死で、非常に歯切れの悪い答弁に終始する。
まあ、あげあしとりみたいな議論はいい加減にして、もっと本質的なところを議論してもらいたいものだ。
菅直人首相は18日夜、仙谷由人官房長官が参院予算委員会の答弁で、自衛隊を「暴力装置」と表現した問題について、「(仙谷氏を)強く注意して、今後気をつけるようにと申し渡した」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。
暴力装置
暴力に実質的に対抗できるのは同等の暴力だけである。つまり、暴力を統制するためにはより強力な暴力、すなわち組織化された暴力(Organized violence)が社会の中で準備されなければならない。軍隊、警察がこれにあたり、社会学者のマックス・ウェーバーはこれらを権力の根本にある暴力の独占(暴力装置)と位置づけた。
暴力の独占
合法的(正統)な暴力の独占(ごうほうてき(せいとう)なぼうりょくのどくせん、monopoly on legitimate violence、ドイツ語: Gewaltmonopol des Staates)とは、マックス・ヴェーバーが自著・『職業としての政治』において唱えた主権国家の定義であり、20世紀における法哲学(法学)や政治哲学(政治学)において優勢となった。
一定の領域において単独の主体(国家)が暴力に関する権威・権限を行使する状態を定義したものであり、領域もまたヴェーバーによって国家の特性として定義された。重要なのは、このような独占が正統(legitimation、正統性(Political Legitimacy)を提供すること)のプロセスを介して生じなければならないことである。これは、国家が暴力を使用することを正当化(正統化)するもの、と批判されることもある。
とここまで書いて……
産経ニュース2010.11.18 22:31 によると
「ちょっと言葉が走った。ウェーバーを読み直し、改めて勉強したい」
18日午後の記者会見で、仙谷氏はいつになく謙虚にこう語った。
そうだ
仙谷氏「暴力装置」発言 謝罪・撤回したものの…社会主義夢見た過去、本質あらわに
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101118/plc1011182236025-n1.htm
↑この解説はわかりやすい
買い替えたいですが~~~…なにぶん5人のコ養ってるのでボーナスしだいです;はい;;
今もかなり駆け足で回ってるので、全然カンケーないブログに書いてたらすいません>_<
本来の意味とは全く別物になることがある。
だからこそ、細心の注意が政治家には必要なのだと思う。
お庭に入れなくなっちゃったよ~
>アウストロメリア
たしかに、反感買いやすいね。
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失礼しました。
ものごとには、そういうとらえ方もあるんですね。
勉強になりました。
しかし、国民に理解を得られにくい、
むしろ反感を買いやすい言葉ですね。
警察について言えば、合法的暴力は必要でしょうね。
犯人逮捕するのに、話し合いってわけにはいかないでしょう。一定の強制力は必要です。
暴力という言葉が、社会秩序をみだすという意味合いがあるので誤解されるんでしょう。
軍隊については、日本の現憲法は否定しています。
国際紛争を解決する手段として、軍事行動をとることはできません。
(イラク派兵で、同胞国の有事の際には、あえて戦闘に巻き込まれると発言した隊長がいましたが……)
自衛隊が軍隊なのかという議論もありますが、
暴力装置であることは確かです。
国際紛争に関しては、話し合いで解決する事が基本だと思います。
テロに対抗したり自衛に限るという制限を取り払ってしまうと、暴力装置はそれこそ暴走してしまうでしょう。
戦争による市民の犠牲を考えれば、軍事力の行使は極力抑制されなくてはいけないと思います。
しかし、暴力装置という訳は誤解を生む。もっといい訳はなかったのだろうか?
話し合いでは無理なんでしょうか?