Nicotto Town



屋上問答


始まりのサイレン
秋がため息をつく
蒸し返す色
記憶に酸素不足ね

冷たい 雨が指に落ちた
あの日の雪みたいには
笑えない

一筋あなたが照らした時は
あたしを揺さぶる魔法
誰にもあって間違いじゃない
だけど今 この柵を越えて

真っ白にサイレント
冬があたしを隠す
忘れ去った色
氷っても熱い雫

汚い人の指が触れた
いつか あなたも同じ?
壊れる

少しずつ波が溶け合って行く
あたしを戻す体温
寂しい夜に確かめた息が
今に繋いだ

優しい言葉が射し込む窓は
カーテンを引き裂いて
誰にも開ける心じゃない
だけど今 足をかけた

引き返す波 何を忘れたの?
さよならも返ってきちゃう
だから 愛してる

一筋あなたが濡らした頬は
あたしの為に染まった
誰にも訪れては過ぎていく
ねえ今 身を乗り出した

少しずつ波が収まって行く
あたしも泣いて良いかな?
寂しい夜に確かめた光
今をなくしたくない

優しい言葉が射し込む窓に
カーテンはいらない
誰にも開ける心じゃない
だから今 君の元へ

階段をかけ降りて




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