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TAKEのつぶやき


☆宮本武蔵とインド

数年前NHKの大河ドラマで市川新之助が宮本武蔵を熱演されていました。
ところで武蔵は晩年を肥後領主・細川忠利に召され仏教に帰依して過ごし、亡くなるちょっと前に兵法ニ天一流の集大成として「五輪書」を著しています。
この五輪書は地の巻・水の巻・火の巻・風の巻・空の巻からなっており、剣の使い方や頭領のあり方など兵法の極意を記したものとしてなかなか興味深いものです。
ところでここに出てくる地水火風空とは仏教で五大と呼ばれるものです。武蔵は地水火風空の順にしていますが、本来は逆であり何か意図があってそうしたものと思われます。また、インドでは五大とは宇宙の創造のことを言っています。すなわち、宇宙に空間ができ(空)、そこに風が起こり(風)、その力で火が起こり(火)、それが冷えて水になり(水)、さらに固まって土ができた(地)というものです。これは天文学や物理学で言う「インフレーション宇宙論」や「ビックバン宇宙論」などと考え方が妙に似ているところが興味深いところです。
こんなことを考えながら宮本武蔵を鑑賞するのも一興と思います。いかがなものでしょうか?




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