ウフィツィ美術館 自画像コレクション展
- カテゴリ:日記
- 2010/11/06 22:23:09
昨日、病院の診察が予定したよりも早く終ったため、近くの損保ジャパン美術館で開催されている「ウフィツィ美術館 自画像コレクション展」に寄ってみた。
ここは、8月に「トリックアート展」を見に来て以来になる。(とうとうブトグに感想は書かなかったことをお詫びします)
ちょっと、コンセプトが変わった展覧会だと思いつう、観賞。
さすがに画家自身の自画像だけあって、自己主張の強い作品だらけだ。
作品からは、画家自身が考える自分の理想像?あるいは特質、といったものが
覗える。
印象に残った作品をいくつか挙げると、
おなじみのレンブラントの自画像、この時代の自画像の特徴、
背景はボヤカしを暗くして、その人物の内面を滲み出させる、
の典型的な作品です。
レンブラントは生涯において、数多くの自画像を描いていますが、
そのときのレンブラントの内面を描き出しています。
今回の作品は1655年の作品ですから、レンブラントは翌年破産していますので、
この自画像を描いたときには経済的に追い詰められ、精神的にも
困窮していたときです。瞳に光のない顔からは、内面の悩みが浮かび上がってひとう
いるように見えます。
もうひとつは、今回の展覧会のパンフのl表紙にも使われている
エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン、今風に言うならば
「美しすぎる美人画家」というところか。
「マリー・アントワネットの肖像を描くヴィジェ・ルブラン「
1790年の作品というから、25才のときの自画像になります。
画商のツブランと結婚したのが21才ですが、そんな生活感は
全然感じさせない作品です。
2人とも画家としては成功を収めましたが、私生活はかなり悲惨な
人生を送りましたが、それでも画家としてのプライドを感じさせる
自画像になっています。
<ウフィツィ美術館 自画像コレクション展>
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index.html
日本人に空かれる画家として、ゴッホはトップになるそうです。
2位はモネ、3位はルノアールとか。
そのゴッホの作品で、58億円で購入された「ひまわり」がこの損保ジャパン美術館で
常時展示されています。
さすがに月日が経っていますので、色彩はちょっと落ちていますが。
人間の顔というのは、その人の歴史が現れていますから、描くのは難しいですね。
自画像の場合、更に自分がもっているイメージがありますから。
客観的に捕らえるのは、更に難しいことです。
小沢さんの例、思わず笑ってしまいました。
二十歳を過ぎたら自分の顔に責任を持て、と言いますが…と、←ここまで書いて、
ちょっと調べてみたら「四十を過ぎたら自分の顔に責任を持て」と言う方が
多いみたいですね。
歳を重ねて行くと、内面が段々顔にも出てくるものですよね…。
小沢さんの顔なんて、ほんとに恐いですもんね!(関係無い話をすみません;)