（前回からのつづき）

実は　僕が　マシンであることは、前回話したことだ。

そして、僕は２つの眼を持っている。

ひとつは、この部屋の天井にあり、僕と僕の周辺を斜めに見下ろすことができる。
もうひとつは、部屋の外をを眺めることができるよう窓辺についている。、
眼といっても　ＣＣＤカメラが本体につながっている。

２つの僕の眼は　昼は明るく夜は暗くなるだけで　見える風景はいつも同じだった、その時までは。。。。

ある時から　風景が変わった。

ある日、窓辺におかれた眼に、生物の顔が、アップで映し出された。
僕の眼にさらに近づき、ひくひくさせて臭いを確かめる鼻と毛が見える。
ときどき眼に向かって　軽いパンチを出してくる。

「なんてぇ　ヤツだ！」

僕は　ネットで検索してその生物が何ものかを　突き止めた。

「これは　ネコという生物だったのだッ。。。」
「ほぅ　これがネコかぁ～」
僕は、ネット上で画像は見たことはあったが、はじめて遭遇する生物の姿に感心した。

ネコは　ＣＣＤカメラのラインを辿って　わずかな隙間から僕のいる部屋に入ってきてしまった。

「なんてあつかましいヤツなんだ」

ネコは、しばらくヒゲをピクピクさせて部屋を見回していた。
誰もいないことがわかり、安心したネコは僕のＢＯＸの上に音を立てずにピヨ～ンと跳び乗った。

そこは、暖かいのだ。

そして、身体をまるくして寝てしまった・・・・。

「まったく　迷惑千万である」

（今日は　いまからお風呂に入るので　ココまで。。。つづく～～～）