☆前線
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- 2010/10/22 00:34:58
前線とは気温や湿度、風、気圧等様々な気象要素の異なる気団同士が接した時に発生します。また、気団には大陸や海上で出来たもの、湿ったものや乾いたものなど様々ですが、それらの気団同士が接した所に出来た面が前線面と言い、地上と接した所が前線になります。
日本を含む中緯度帯では南からの暖気と北からの寒気のちょうど境目になり、さらに日本は大陸と海との境目にもなっているので、色々な気団が入り組んでいます。また、温帯低気圧に向かって風が吹くため前線が形成されてきいきます。
基本的には暖かく湿った気団と冷たく乾いた気団がぶつかるわけですが、暖かい気団に冷たい気団がぶつかっていく場合が寒冷前線になり、冷たい気団に暖かい気団がぶつかっていく場合が温暖前線になります。
前線付近の風は、主に前線に向って吹いています。寒冷前線では、寒気団と暖気団が激しくぶつかり合って強い風が吹きます。また、寒気団は暖気団の下に潜り込み、激しい雨になることが多くなります。一方、温暖前線では、寒気団と暖気団がぶつかり合いますが、寒冷前線よりは穏やかです。また、暖気団は寒気団の上を滑るように昇り、緩やかで長引く雨になることが多くなります。
また、気団同士がバランスよく保たれていると停滞前線が発生しやすくなり、雲の多いぐずついた天気が続くことが多くなります。