Nicotto Town


厨二病もここまでだ!!!←は


~争いのない世界~*亡き兄貴の亡霊Ⅲ*

そして翌朝。
召喚族の学校に一番早く教室には言った人は教室で育てている金魚の水を変える仕事がある。
そこに、遅刻魔・玲がたまたま朝早く登校してきた。
玲「いつも遅刻だったけどたまには早く来るのもいいものね」
誰もいない廊下に一人ごとを言いながら教室に向かう。
だが、すでに教室のドアが開いていて、中に一人居た。
教室の中に居る人もこれでよし、と独り言を呟いていた。
その独り言を聞いた玲は、教室の中に誰が居るかすぐに分かった。
玲「私が遅刻してるせいかも知れないけど毎日水変えてたのは塑羅だったのか」
人差し指をピンと立て、教室に入ろうとしたその瞬間、ポツリと呟きが聞こえたのだ。

塑羅「金魚の水を変えるのがこれで最後…か。明日からここへ来れないものね…」
教室で、塑羅は呟きながら自分の席へ向かった。
すると、驚きの声と共に誰かが入った来た。
突然ドアが開いたから、吃驚して振り向いたらそこには玲が立っていた。
塑羅「あら、おはよう。毎日遅刻してるあんたが朝早くとは珍しいわね」
塑羅は微笑んだ。
すると、玲は今でも消えかかりそうな声で言った。
玲「今の…どういうこと…?」
塑羅「……」
さっきまで微笑んだ塑羅の顔が曇って行く。
目を逸らしながら塑羅は言った。
塑羅「……そのままの意味よ。さっきの独り言を聞いていたのね…」
玲「どうして!?」
ほぼ間髪をいれず、玲は叫んだ。
その声が教室に響く。
玲「前言ってたじゃん…。ずっと一緒にいるって!でもどうしてなの!?」
塑羅「……兄貴が…」
塑羅が言いかけたとき、元気な声を出しながら星姫が入ってきた。
星姫「おはよう御座います!あ、玲先輩珍しく早いですね」
二人とも、タイミングの悪さに入ってきた星姫を見た。
すると、塑羅は玲の近くまで行き、耳元で何かを囁いた。
それから、消えるようにフラッと教室から出て行った。
星姫「…?いったい何だったんでしょうか?」
星姫は塑羅を見た後、首をかしげた。
それと同時に、玲は乱暴に鞄を自分の机に叩きつけ、窓に近づき、握り拳を作って窓ガラスを殴った。
ガラスは派手な音を立てて割れた。
ガラスを殴った玲の右手に、ガラスで切ったのか、血が出ていた。
窓ガラスが割れたのに吃驚し、星姫は悲鳴を上げると、玲は走って教室を出た。


召喚族の里から少し離れた、一本だけ木が立ってる丘で、玲は泣き喚いたのだった。


一方、教室の方では…
玲が窓ガラスを割り、星姫の悲鳴で後を駆けつけた慧璃が、何があったのか星姫に聞いた。
星姫は、何があったのかよく分からないけど玲が窓ガラスを割ったと話す。
慧璃は話を聞いた後、割れた窓ガラスの傍により、屈んで割れたガラスを素手で一つ拾った。
慧璃「これは…」
星姫「あ、危ないですよ!?」
完全にパニックを起こしている星姫を見て、慧璃は笑顔になり、言った。
慧璃「大丈夫です。きっと、私より本人の心が心配ですから」
慧璃はそういうと、教室から出ようとしたとき、星姫に呼び止められる。
星姫「どこ行くんですか?」
慧璃「丘です。心配しないで下さい」


慧璃「…玲ちゃん?」
慧璃は丘で顔を伏せ、座り込んでる玲に声をかけた。
ついさっき泣き止んだのか、玲は愚図っていた。
慧璃「……、何があったのか私はその場に居なかったんですけど…、何があったんです?」
玲「………」
玲は顔を上げない。
慧璃「玲ちゃん…。心を読んじゃってもいいの?」
玲「…別に」
顔を上げないまま言った。
慧璃「そうは行かないでしょ?」
玲「好きにすればいいじゃん!私のことなんて放っておいてよ!!」
慧璃が気まずそうに言うと、玲は叫んで召喚族の里へ走った。

右手から流れ出る血と、知らず知らずに零れ落ちる涙に気づかずに…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~続く
前回の続きですb

前回見てないのにこれ見ても意味ないよ?多分w

感想待ってますノシ

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