小柚子の妄想 其の一
- カテゴリ:日記
- 2010/10/02 22:07:18
この前、ぶろぐで妄想を文字に著しだした、と言ったので、
さあくるで書いている私の妄想小説(!)のサワリを載せてみました★
興味があれば、まだあまり出来てないんですけど、
ご覧になってみてくださいまし(*^_^*)
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「あんころ君」
「うえええええええ!!」
豆大福を一口、口に頬張ってから、お八重は其れをペッと吐き出した。
「おいおいおい、、、そんなにひどいのか??」
「ええ!!十分、酷いです!!一体なんの間違いでこんな風になるのですか???」
お八重は大福を作った犯人をじろりと睨みつけた。
「うーむ。。。今日は上手くいったと思ったが…。」
犯人は軽く俯きながらうなじをぽりぽりかいている。
犯人の名は禅吉。菓子屋口福堂の跡取り息子だ。
気さくでさっぱりとした、男気あふれる奴なのだが、菓子屋の跡取りとしては哀れなほどに才がない。今回も幼馴染の義理で、お八重が豆大福の
毒見(!)をしてやっているわけだが、お八重が恐れていた通りの結果となった。
「まったく、あたしがこの前作った牡丹餅の方がまだまだましな方ですよ。」
「何言ってんだよ、御前の牡丹餅は小豆が潰し切れてなぐて、赤飯みてえだったじゃねえかよ。」
「いえいえ!!あん時は食べても差し支えがありませんでしたが、今日の此の若旦那の大福は食べられたもんじゃあありませんよ。あたしは気力体力があります故食べてもこの通り生きていられますが、旦那様や他の方が口にされたら、哀れにも、冥土行きです。跡取り若旦那がこんなじゃあ、旦那様も御心配でしょうに。」
そこまで言ってお八重ははっとして、思わず両手で口を覆った。
単なる幼馴染の関係なだけで、奉公人の分際で跡取りに大分もの申してしまった。
「・・・・・お・・・お許しくださいませ・・。」
お八重は上目づかいでそう言ってから、そそくさと自分の部屋へ小走りで行った。
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・・・駄文でしたが、ご覧になって頂き、有難く存じ上げます
<(_ _)>
しかも美味しそう♪
他はあまり詳しくないのでもしおすすめあったら教えてくださいね~。
食べ物が出てくる人情話^^
あんまり沢山は読んでないけど、御宿かわせみとか、みをつくし料理帖シリーズが好きです。
あんころ君の続きが気になります~。