ラヴクラフトとへヴィメタル
- カテゴリ:小説/詩
- 2009/03/06 23:47:41
H.P.ラヴクラフトの名を知ったのは、イギリスのHMバンド、IRON MAIDENのライヴアルバム『LIVE AFTER DEATH』(‘85)のジャケットより。
「That is not dead Which can eternal lie Yet with strange aeons Even death may die」H.P.Lovecraft」
「いまだ息絶えたわけではなく 長い長い眠りについているだけ 不思議な霊
力を得たとき 死すら、その力を失うだろう」
と墓碑に書かれています。
IRON MAIDENの中心人物、Steve Harrisがラヴクラフト作品に相当入れ込んでおり、ほとんどの楽曲を手掛ける彼が、バンドのサウンドコンセプトにクトゥルー神話が組み込まれていると言われたものです。
コンポーザーとしても、ベーシストとしても、彼にお熱だった私は、これは読まねばと「クトゥルーの呼び声」を読んだものです。
直接的にクトゥルー神話が題材になることはありませんが、小説を読んで曲を聴くと、「なるほどねー」となります。
他の音楽ジャンルのことはわかりませんが、ことHM系はラヴクラフト信奉者が多く、『宇宙からの色』などを題材に歌詞を書いた曲があるジャーマンのRAGEや、そのものずばりアザトースというギタリストがいるUSAのMORBID ANGELなんかは音像そのものがクトゥルー神話を地でいっている凶悪なデスメタルです。
MORBIDの“God Of Emptyness”のプロモはその映像コンセプトがクトゥルー神話といっても過言ではないでしょう。これは必見です。
ラヴクラフトファンでこれらに興味が湧きましたら、是非、見聴きしてくださいませ。