Nicotto Town


目指すは須らく予想の斜め上。


便利になるってのも問題だね。

 そのうち日本でも……なんて、思ってるうちは甘い! 寸前であるというのが実態。

 何年か前から、救急車をタクシー替わりに使う既知外も問題視されているけども、山岳地での救助要請でも同じようなことが起きていると聞いている。

 便利にするってのも、考えものですね。

 

イエローストーン国立公園が大変です!最強の敵はガジェットだった - MSN トピックス http://topics.jp.msn.com/digital/gizmodo/column.aspx?articleid=409818

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2010/09/23 15:53
追記
 まあ、端的にいってしまえば、「鉄人は悪くない! 悪いのはリモコンを操る人間なんだ!」ってなとこでしょうか(例示が古いって? 私もリアルタイムの世代ではないんですが、適当な例示が思いつかなかったもので)。

 あ、世界一のロボットになるよう命令されてアトムと戦ったプルートの話にも、このテーマが内在されていたような気が……(さらに古いって? 浦沢版は最後まで読んでないし、手塚オリジナル版を読んだ記憶もあいまいだし)。

 それはともかく、

 「テクノロジーに善悪はない。善悪を持っておるのはそれを利用する人間なんだ」というのは、上記2例をふくめ、SFでよくあるテーマですし、原子力の平和利用なんてのもこのテーマで論じられることもありますね。

 しかし、携帯電話の利用マナーは、より身近な問題です。

 そう考えると、少し昔はフィクションの世界の話題で思考実験にすぎなかったものが現実に侵食してきている気がして、そこはかとない恐怖を覚えませんか?
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2010/09/23 15:32
 ああ、かなり言葉が足りませんでしたね。「救助要請をするな」と言うつもりで書いたわけではありません。むしろ、迅速な救助要請は大事だと考えます。問題は“安易な”救助要請なんです。

 山岳地において携帯電話が普及したことで、早期通報・早期発見で大事に至らなかった事例は数多くあります。そのため、山岳地における携帯電話のアンテナの建設を進めるべきという論もある一方で、「自然を楽しみに来たのに携帯電話の呼び出し音は耳障りだし、電線やアンテナがあっては興ざめだ」という論もあり、功罪ありますが、携帯電話の便利さは山岳関係者もよくわかっているものと思います。

 しかし、その一方で、携帯電話の普及に伴う、安易な緊急連絡の増加が危惧されていることも事実です。

 救助要請については、要請があれば出場しなければなりませんが、山岳地での救助にさける人員と機材は限られていますし、時間もかかります。自動車が入れる場所であっても、街中のように救急車が5分以内に現着なんてのは無理です(実際、尾瀬の沼山峠で救急搬送に居合わせた時には、救急車の出場要請から現着まで1時間近くかかりました。病院への搬送も同じくらいかかったものと思われます)。

 だからこそ、安易な救助要請は避けるべきだし、本当に必要な時にはちゅうちょなく要請をするべきだと思います。

 安易な連絡の前提としてある態度、安易に連絡すれば何とかなると考えて、装備や体力など、事前の準備が不十分なままでの自然に入って行こうとする態度が問題の根源であると考えます。

 おやすみさんが例示されているように、雨具が不十分だったりすると、雨などによって体を濡らしてしまった場合、適切な対応をしないと低山や里山でも容易に低体温症を引き起こしてしまいます。ですから、そのようなことにならないように、十分な準備をして山に入るのです。自分にできることは最大限やっておく、これが自己責任なのだと、私は考えます。そのうえでの救助要請は、当然、許容されるべきものです。

 しかし、「何かあっても携帯で連絡すれば何とかなるさ」「連絡すれば誰か何とかしてくれるさ」的な、自分にできるはずのことをやらずに、危険性を認知しないままで自然に入って、結果として他人に「あとはお願い」みたいな安易な行動と態度、安易な連絡をとる人が増えていることを危惧しているというのが本意です。
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2010/09/23 09:04
山の遭難の場合、平地では何でもない状況でも山間部では命に関わる状況になることもあります。例えば疲労が動けなくて雨が降っており、雨具が不十分なため、体温が低下している場合には、緊急性があります。

ただ、考えさせられる遭難は増えています。

<信濃毎日新聞からの転載-リンク先が消滅していたので、そのまま載せます>
県内山岳 急病や疲労で中高年の救助要請相次ぐ

 夏山本番を迎え、県内山岳で、急病や疲労による中高年の救助要請が目立っている。
大勢が入山するお盆を前に山岳関係者らは、体調管理や情報収集を万全にした上で
「引き返す勇気も必要」と呼び掛けている。

 北アルプス北部を管轄する大町署によると、7月中の遭難は12件。特に7月30日~
8月2日の4日間は、疲労や発熱のほか、足の痛み、腹痛を理由にした救助要請が4件
集中し、昨年7~8月の2カ月間の2件を上回った。

 7月29日に白馬大雪渓の白馬尻小屋に着いた都内の男性(71)は、1人では歩くのも
困難な状態。体力の回復を待ったが翌30日になっても回復せず、要請を受けた北ア
北部地区遭対協の隊員が背負って下山した。

 この男性は27日に北安曇郡小谷村栂池から2泊3日の予定で入山。常駐隊などによる
と、29日の大雪渓付近は雨だったが、男性は下半身の雨具が不十分で、体温を奪われ
たらしい。「知識不足と自身の体力の認識が甘いと言わざるを得ない」と大町署員。

 1日には、「右ひざが痛くて歩けない」と、針ノ木小屋から大阪市の女性(68)が救助要請。
1泊2日の予定で31日に大町市から入山したが、女性は登山前、ひざの痛みで通院して
いたという。2日には、5人パーティーで白馬岳を目指していた兵庫県の女性(56)が高熱
で救助を求め、ともに県警ヘリコプターで運び下ろされた。

 県警地域課によると、県内山岳で7月1日から1カ月間に発生した遭難は44件、46人で、
ともに前年同期の2倍。このうち病気は6件(死者1人、無事救助5人)、疲労が4件(無事
救助4人)で、疑いも含めた熱中症による搬送もあるという。

 常駐隊の田中要・北部地区隊長(61)=北安曇郡白馬村=は、時間的に余裕のない日程
で入山する中高年が目立つとし、「体調を整え、ゆっくりと時間をかけた山行を心がけてほし
い」と話している。




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