為替介入
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- 2010/09/19 07:47:08
菅さんが小沢さんとの民主党代表選挙に勝った翌日、政府が円売りドル買いの
為替介入を実施した(と発表した)。
新代表選出直後、円高がさらに進んだと報じられていただけに、あわてて手を
打ったものか、それとも予定の行動か。
いずれにしても、若干の介入効果はあったようで、現在は85円前後で推移して
いる。一応、輸出産業寄りの企業に勤めている自分としては、円高に歯止めが
かかることはありがたい。多分、今年度の会社の想定は1ドル90円前後だろうか
ら、それでもなお、今の円高は会社にとって苦しいことには変わりないが・・・。
世間では、政府もやっと重い腰を上げたかという論調だが、一方で、アメリカの
議会で、
「為替の不正操作をやって利益を上げているのは、中国だけではない」
などという発言があった、という。
こういう発言が出るということは、ちょっと自分にとっては、驚きだった。以前、協調
介入なども行われていたように、為替介入は不当な為替水準を是正する常套手段
と思っていたからだ。いくらなんでも、中国の人民元政策と横並びにされるのは
心外だが、考えてみれば、政府が意図を持って市場に介入し、相場を操作しようと
しているということになるわけだから、そう堂々ともしていられないのかもしれない。
かといって、市場に任せていたのでは、円高が日本の輸出産業の体力を超えて
すすんでしまう。やはり、抜本的な金融政策が必要なのだろうが、日銀は無策だ
し、その点は期待できそうも無いなぁ。