『続・妖怪図巻』
- カテゴリ:アート/デザイン
- 2010/09/11 08:44:09
本の紹介じゃが、まあ、カテゴリはアートであろう。
『続・妖怪図巻』湯本豪一 国書刊行会
妖怪絵巻の紹介本。
百鬼夜行絵巻、化け物筑紫(3種)、百鬼夜行之図、妖怪退治絵巻、神農化物退治絵巻を収録。
絵巻物は全ページ、オールカラーというのがうれしい。
ほとんどが妖怪ものコレクターの湯本氏秘蔵のもの。
ここに紹介される絵巻は基本的に詞書がなく、妖怪の絵をじっくりと見せるもの。
絵巻物を見易いように本も横長の変形本になっているのも有難い。
夜行スタイルと図鑑スタイルの絵巻が収録されて、それぞれの巻物の妖怪を見比べるのも楽しい。
特に嬉しいのが、巻頭に紹介される鳥山石燕の『百鬼夜行絵巻』。
石燕といえば、妖怪画の原点といわれ、『画図百鬼夜行』が有名だが、残念ながらモノクロだった。
しかし、この『~絵巻』は彩色で美しく、見ていて楽しい。
妖怪の体色がわかるというのが嬉しい。
『画図~』のモノクロの妖怪がよりリアルに感じられる。
石燕が夜行スタイルの絵巻を描いていたとは、まったく知らず、とても得をした気分になった。
妖怪好きは必見。図書館で探してみて!
国書刊行会の本だから、買うとなると、死ぬほど高いよ。
百鬼夜行系は国芳や河鍋狂斎のもあるから、色々見てください。
京都は御池のそばに充実した図書館があるでしょう。
1回行った事あるけど、とても人が多かったです。
カラーの百鬼夜行ですか…!
見てみたいので、本を探す前にまず図書館を探さなければ…!(近所に無い;;)