ペットショップの在り方?
- カテゴリ:テレビ
- 2010/09/07 23:38:59
「あしたをつかめ~平成若者仕事図鑑『小さな家族の仲人役~ペットショップ店員~』」を見ながら考えたこと。
舞台と主人公は大型ホームセンター内の店舗らしきペットショップで働く若い女性店員。彼女が動物たちを、ちゃんと生き物として扱っているし、熱心である。見た限りでは、ちゃんと買い主へのフォローもしている。ケージも清潔で、店として、何ら問題はない。
最後の締めは、生後3カ月過ぎのラブラドールとコーギー。「そろそろ、しつけをしなければならない月齢になるので、早く飼い主を見つけてあげたい」と値下げを敢行し、さらに店頭に出すことでPRする。そして、買い主がみつかり、めでたしめでたし。
なんだけど、ここでひっかかった。彼女は熱心である。それは問題ない。
問題になるのは、やっぱり、動物の扱い。月齢3カ月未満で入荷され、ショーケースであるケージに入れられ、4か月になると値下げされるという扱いは、日本ではごく普通の風景である。しかし、日本のペットショップ事情が遅れてると言われる証拠でもある。
私も専門家ではないので、半端な知識であるが、(識者と呼ばれる人が大好きな言い回しを使わせていただくと)動物の権利や福祉の先進国である欧米化諸国では、店頭にそんな幼獣がショーケースに並ぶことはないし、3か月未満などという未成熟な状態で飼い主に引き渡されることはないという。さらにいうと、ペットショップはあくまでも用品店兼ブリーダー紹介所であり、生体を扱うことはないらしい。生体は飼い主(予定)がブリーダーから直接譲り受けるようになっているらしい。
なぜかというと、たしか、生後3~4か月は母親や兄弟姉妹と一緒に生活することで、例えば、強く噛みすぎるとけんかになるので、ふざけて咬むときは力を加減とするいった相互の力関係や基本的な社会行動を学習することで、その後のしつけなどもやりやすいなど、動物・飼主の双方にとって利があると考えられているからである。
欧米諸国の例は、動物のことを(一応)専門的に勉強した身としては、理にかなっていると思う。
なのに、日本において、そういったことをペット業界ではどう考えているのか聞こえてこない。ま、業界と関係ない私がそういった状況を積極的に知ろうとしない限り、耳にはいってくることはないのだが、店頭で見る限り、そういった旧態依然としたペット業界や物のように扱う買い主飼い主の在り方がそのままでいいのだろうかと、番組の趣旨を外れてアルコール漬けの脳みそでつらつらと考えてしまう秋の夜長であった。
エキゾチックアニマルや流行のミックス犬については、もっと言いたいことがあるが、また後日。
でも、繁殖用の優秀そうなのは別のとってあるだろうし。
そもそも、返品ってきくんだろうか?
殺処分や保健所行きってのはないと思うけど・・・・・・まさかね。
・・・・・・ねぇ?