☆福神漬け
- カテゴリ:グルメ
- 2010/09/06 00:16:30
カレーライスには福神漬けがつき物である。知らない人はインドから福神漬けが伝わったと真剣に考えているらしい。小生が幼いころは何の疑問も持たず、ただただカレーライスの皿に載せていたものである。ところが、ある時ふと疑問に思ったので、調べてみたがどうも明確な答えが見つからなかったが、ある雑誌にカレーライスと福神着けの記事が載っていてはじめて理解できた。それからはカレーライスを食するとき、知らないであろうと予想できる者が一緒にいれば、この薀蓄を語って聞かせている。明らかに自己満足であり、悪い趣味である。
そもそも福神漬けをカレーライスに添えるようになったきっかけであるが、これは驚くことにインドではなくインドネシアに始まる。ご存知の方もおられると思うが、インドネシアではカレーライスにはチャツネという食材が添えられる。これを見たコックが似たようなものを探したところ、たまたま福神着けがあったのでそれをチャツネの代わりに使ったということであった。正確には明治35年頃に日本郵船のヨーロッパ航路の船で始められたという説が有力ということである。
ところで、この福神着けの名前の由来であるが、これもいくつか説が出ているようである。一応は「酒悦」のオリジナル商品ということだが、どのように作られるようになったか、またその名の由来も定かではない。とりあえず、明治9年に7種類の野菜を使った醤油味の漬け物として,上野・不忍池の弁天様にちなんで七福神の「福神漬け」としたというのが有力ということでる。
しかし、ここでいくつか疑問点が出てくるが、その最大のものは7種類の野菜の中に、なぜ、なた豆が入っているかと言うことがある。なた豆とは一般の八百屋では見ることはまずないと思われるくらい珍しいものである。この点を調べた者に逆襲されれば、小生の薀蓄はぶっ飛んでしまうことは間違いなく、悪い趣味も終わってしまう。
ところで、七福神はインド、中国、日本の神様の集合体である。そこで、福神着けはインドネシアではなくインドと関係が深いとする有力な説が出てくることを(かなり無理があるが)切に願っている次第である。
PS
ラッキョウを添えることもよくあるが、これはいったい誰が始めたのだろうか?
なた豆、何故でしょうね。
切り口がひょうたんとか弁天様が持ってる扇に似てるから?
カレーの付け合せとしてはラッキョも福神漬けも両方大好きですw