鬱が常用漢字に
- カテゴリ:日記
- 2010/09/05 21:07:39
鬱が常用漢字になるそうです。
こんな難しい字、書けるか!と言いたい所ですが、書けなくても、読めれば良いとそうです。
ですが、伝奇(オカルト)ファンは書けるようにしておきたいものです。
というのも、実はこの字を使った名の神が居るからです。
神の名は鬱塁(うつりつ)。
鬱塁は兄弟である神茶(しんと)とともに百鬼を支配し、従わない鬼や人間に害をなす鬼は、葦の索(縄)で縛り捕らえて虎に食わせるという、門を守る神です。
いわゆる中国の原初の地理書『山海経(せんがいきょう)』にある鬼門のお話に出てくる神々です。
東海の度朔山に枝ぶり三千里という桃の木があって、その東北を鬼門と呼び、多くの鬼の出入り口になっている。
鬱塁と神茶は門を通る鬼を取り調べ、悪鬼を取り締まる役目を担っているのです。
陰陽道系が好きな方々には常識ですよね。
さてさて、鬱の字を分解してみましょう。
上には「林」の間に「缶」、真ん中に「冖(わかんむり)」があって、
その下に左が「鬯(ちょう.においざけ)」、右が「彡さんづくり・けかざり」。
むずかしいですね。特に「鬯」が。
左下にある、とてもむずかしい「鬯」は器に穀粒(米)を入れて醸す(かもす)さまで、においざけの意を表します。
においざけ(香酒)は、黒黍(くろきび)に鬱金香(うっこんそう;香草)を混ぜて醸したお酒。
古代の祭りで神を呼び降ろすために用いたものといいます。
神を祭るには、やはり酒が必要。香り良い美味しいお酒が神様は好きなのですね。
もしかしたら神々は酒豪なのかもしれませんね。
難しい字といえば、あと、襷という字が書けます。
これは鳥居の笠木島木のを斜めに切り落とすことを襷墨(たすきすみ)ということから覚えました。
必要があれば、漢字は覚えるモンですね。
旧妖輝緋様(笑)
神を祭るにはお神酒が必要ですね。今度から神社参拝にはお酒を持参しようかなーと思います。
この神様はどちらかというと道教系かしら?
陰陽道好きだけど知りませんでした(^_^;)
因みに妖輝緋、御神酒には「渓流 朝しぼり(大吟醸)」をお供えしてますよぉ☆
一度覚えると、忘れにくいですよね。
象形的な印象度が高くなるからでしょうか?
逆に画数の少ない漢字は、案外とスルリと忘れちゃいます。(^_^;