All You Need Is Kill
- カテゴリ:映画
- 2010/09/01 21:32:54
小説/詩カテゴリとどっちに? と思ったけど、こんどはこっちで。
ハリウッドで映画化の運びになりそうだ、ということで動向を気にしてた、桜坂洋の『All You Need Is Kill』を撮る監督が決まったらしい。
ワーナーに脚本が売れた、というので、よくある権利押さえただけ・やっぱり流れた、というセンではなさそうだったけど、いよいよ実現しそうになってきた。
うわ、本当に? と、すこしばかりの期待と巨大な不安がわいてきたりするw
この『All You Need Is Kill』以前ライトノベルをまとめて推したとき、名前を挙げた。
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=161517&aid=10024950
抜群に面白かったけど、どっちかといえば地味な作品なのに、英訳出版後あれよあれよという間にこんなことになって驚く。
刊行当時、バトルスーツ姿の青年がこちらを睨めつけるセピア色の表紙は、周囲のライトノベルのカラフルな女の子絵のなかで浮きまくっていた。
(この安倍吉俊の表紙イラストは英語版ペーパーバックでも使われている)
コレにくわえ、帯に神林長平の推薦文があったことで手にとった。
やたらと長く続きがちなライトノベル(いや、楽しいのもあるけど)から出てきた、過不足なく内容が充実した一冊。
SF、ミリタリー等々が好きな人にはお薦めだけど、でもハリウッド向きかどうかは疑問だ。
とっぽい初年兵の主人公(いや、作中いろいろあるのだが)がヒーローになってしまわない?
ヒロイン、リタがハリウッドライクなボッ・キュン・ボン(でそれなりの性格)に変わるんじゃない?
なによりあの不味いコーヒー、はともかく、ほろ苦いエンディングは……?
その辺、変更したらほぼ意味のない話だし、いささか心配だったりする。
決定した監督さん、一貫して候補としてささやかれていたダグ・リーマンという方。
『ボーン・アイデンティティ』とか『ジャンパー』を撮った人らしい。
映画、詳しくないのでわからないのだが、どんな作風の人なのだろう?
おもいっきり不安だが、ちょっとだけワクワクして映画化を待っている。
それは買ってきたまま積み本のなかに埋まっているのではないかと。
もしかして、積み本増やしまくり仲間でいらっしゃいます?
コメント、ありがとうございます〜(半泣)。
実は、ながつきさんにうかがえば、作風等はわかるのかな、とか考えてしました。
アクションに期待できる監督さんだと、その辺の心配は減りますね〜。ちょっとホッとしたり。
ただ、ストーリーの基盤がハリウッド的な「ハッピーエンドでヒロインとキス」とはまるきりズレている(でなければ意味がなくなる)話なので大丈夫かな〜、と思っています。
脚本次第ですか。うーむ……
ダグ・リーマン監督なら、かっこよくてスリリングなアクション映画になりそうです。
それが作風っていうのかはわかりませんが・・・。
映像的には期待していいと思いますが、中身は脚本次第かな。期待は禁物です。
映画化が決まったのは脚色された脚本であって、そこから映像化に向けて変更されていくし、
ダグ・リーマン監督が原作に回帰するとは想像し難いです。
同じく原作がSFの『ジャンパー』を観ると、感じがつかめるかも。映像はすばらしいです。
中身が原作と違うのはかまわないのだけど、(悪い意味で)アメコミのようなオハナシに、
主人公は酷く不愉快なキャラクターになっていて、鑑賞後感はよくありません。
アメリカ国内で不評だったため、3部作の予定がしばらく頓挫していていました。
『ジャンパー2』は2011年公開予定なので、その後に『All You Need Is Kill』かな?
少しネットをふらふらしてみたけど、まだ何も決まっていないみたいですね。
おもいっきり不安ですが、とっても楽しみです。