わたしの(あなたの)知らない世界~
- カテゴリ:日記
- 2010/08/31 23:46:44
先日、毎月買ってる雑誌と、近刊・新刊を買うか、と書店に行ったのだが。
ずっと追っかけてたシリーズ完結! なライトノベル二冊が棚に見当たらなかった。
刊行してそんなに経ってないのになぁ、とちょっとションボリ。
で、取り寄せを依頼したのだが。
「――と、あと『パラケルススの娘』の最新刊。最終刊なんですけど――」
「パラケルスの?」
「パラケルスス、です」
「パラケラス?」
「パラケルスス、です。えと、お医者さんの元祖とか言われる~」
書名を伝えるのに一苦労した。
で、感じたのが世間様とのズレ。
錬金術師等の細かいことはともかく、医学の歴史の長さを語るのに「パラケルススの昔から~」なんて言ったりするし、こんなに通じないとは思わなかった。
本当のところ割とうすい人間なので名乗る気はないが、しかし、そのケがない人から見れば、わたしは多分ヲタクだろう。
知ってること・知らないことが世間様とズレている。
でも、「この辺は常識だろう」と思っていた範囲がズレていて、微妙な気分になった。
大丈夫だと思ったんだけどな~ 要注意だ。
相手とか・場合とか、間違ったら意味ワカラン事をならべたてるヘンな人になる
(気をつけろ、わたし)。
もちろん、こっちが知らない物事も山ほどあって、周囲に常識がないと呆れられているに違いない。
ファッション、スポーツ、芸能等々は総崩れだ。
だけど――まぁ知らないことが多いのを承知してるだけマシなのだと思いたい。
知らないことが問題になりやすいのは、実は知らないことに気付いていない場合、自分が知っていることだけが全てだと思ってしまっている場合だろう。
自身気をつけなくてはと思うが、これがとても多い。
それこそ、パラケルススがらみの話題、錬金術でもそのテの話を聞いた。
ハリー・ポッターのファンが、「賢者の石」が出ている、パクリだと『鋼の錬金術師』に噛みついたとか(もしかしたら逆かも)、『鋼の錬金術師』のファンが『武装連金』はマネだと叩いたとか。
いや、だから錬金術は、歴史上に存在してること(試みとしては)だから。
時代のせいで神秘思想と結びついて、魔術みたくなってはいたけど、近代科学の祖なんだから。
自分の知ってることだけが、世界だと思うなよ~。
不思議なのは、パクリだマネだと言い始める前に、裏をとらないのだろうかということ。
好きなことに類似の物事が出てきたら、アイディアのいただきだ何だと言う前に、疑問に思って調べないのだろうか?
ネット等のおかげで、一般的なレベルまでなら、昔より調べ物は格段にたやすい。
引っかかりがあるなら調べればいい、好きなことの知識が増える。
それこそ、パラケルススの本名を見て「ハガレンのマネだ~」と言い出す人が出てきても驚くまいと考えている。
(名前を引いただけでなく、主人公のとーちゃんはパラケルススから発想されたと思しい)
エルリックという名にしても、こっちはメルニボネ最後の皇帝様が思い浮かぶ。
何年か前に話題が出ていたシリーズの映画化(無理だと思うがどうなった?)が実現したら、パクリだと言いだす人もあるのだろう。
いや、『指輪物語』の映画への「ドラクエのパクリだ~」って発言とか、〈ナルニア国ものがたり〉映画のポスターを見たガンダムSEEDのファンが「アスランって名前は種ガンのマネだ!」と主張したという話とかを聞いて、結構な衝撃だった。
なもんで、ゆるゆる覚悟しておけばショックも少ないだろう、と思うのだ。
実生活に関係ない範囲なら、こっちの妙な趣味・こだわりだから、そうたいした問題じゃない、むしろご開帳は厳禁だろう。
でも、何かについて発言するなら、それほど好きでこだわってるなら、その周囲を知らないままでいることは、とても勿体ないと思うよ~
いらせられませ。
パラケルススは知る人はすくない範囲の事象みたいですので、お気になさらず(わたしは結構ズレているらしいので)。
好きなものが、愛のないおおざっぱな扱いをされていると穏やかならざる気分になるのはわかります。
わたしの場合はファンタジィを「お子様向け」みたいに扱っていたのに、ブームになったらもてはやす世間にですね〜(ぜぇぜぇ……)。
いや、こんなこと主張しまくられても普通困りますw
多肉植物に詳しい方にうかがってみたいのが、「一見アロエっぽい(葉とか)、座っている小学生ぐらいの大きさの多肉植物」がなんだか見当つくでしょうか?
昔祖母宅にいく途上のお屋敷の玄関先に(大きいのが、ふたつ)シーサーのように鎮座していて、なんていう植物だかずっと気になっていました。
凄い。素敵だな〜。と思っていたけど、知識もなく、くわしい人も周囲にいなくって。
もうン十年も気になっていますw
はい、場合によってはネットで大暴れしてたりします。
知らないのはともかく、当たり前の事を書いてるサイトを荒らすのは勘弁して欲しいと思います。
akaneさん
ズレてるのだろうな〜とは思っているので、人様にドン引かれない程度には振る舞おうと考えてるのに時にやっちゃった……になるので困ります。
成立の前後に関してはですね、古参のファンタジィ読みはわたしでなくても愚痴があっても不思議はないかと。
『指輪物語』に関しては、もう……ずっと昔から、大きめの本屋さんならあったじゃん、とわめきたい気分です。
ながつきさん
穏やかでひかえめにしてまっとうなコメント、ありがとうございます。
はい、違っとります。誤解を招く文を放置してました(文章捏ねるにしても考えるべきです、はい)
自分がもの知らずで、で過去の若気の至りもあって(おもに脳内で自分の外に表明するよな積極性もなかったですが)、突っ走る若人に気恥ずかしさで悶絶することもあるので、似たような轍を踏んでほしくないな〜、と思っていたりします。
ぢょほほんさん
痛い発言に関しては、外に表明こそしなかったものの存在する、過去の黒歴史というヤツがうずいてですね〜(あうあう……)
今を生きる若い衆には似たような莫迦を繰り返して欲しくない(主にフィクション・エンターテインメントに関してアレコレ考えていたこととか.若かったなぁ〜と思うw)、とですね〜
どーしょーもないぐらいゴーイング・マイウェイで他者にはなれそうにも無いですが、それで人様に迷惑かけたり、意思疎通困難にならずに暮らせる程度の判断能力は欲しいです。
ほら、もういい年だし……orz(自分の言葉に打撃を受けたらしいw)
パラケルススは知りませんでしたが、私の場合多肉植物ヲタですから、アロエでも金のなる木でも何でも「サボテン」と呼ばれるとムッときます。多肉植物というカテゴリーのほんの一部がサボテンなのですが、昭和の初期から中期にかけてサボテンブームがあった際に、業者が何でもかんでもサボテンという事で売ったためにこの混乱が平成になっても続いているんです。まあ、こんな事も他人にとっては関係ない話でしょうね。
>不思議なのは、パクリだマネだと言い始める前に、裏をとらないのだろうかということ。
取っ掛かりはアニメでもちゃんと勉強する子はするだろうし、ようは人としての本質って気がします。
痛い話ですね☆
わかります、もう、若年者の「自分が知ってるやつがオリジナルだ、それ以外はそれのパクリだ」
っていう痛すぎる発言、聞かされるほうはつらいですよねぇwwww
私の手元の、
『魔法~その歴史と正体 (K・セリグマン/平田寛訳)』
に紹介されている、パラケルススのモットーは、
「なんじがななんじ自身でありえなくとも、別人になるなかれ」
だそうです。
いいじゃないですか、すかさはさんの常識がが、世間の常識とちょっとくらいずれていたって。
それは、すかさはさんが、すかさはさん自身たりえているってことですよ☆
そうかんがえれば、どうってことないない!
自分が知っていることが全てだとか、それが必ず正しいとか思うのも間違いよね。
まあ、「パラケルスス」は名前を知らなくても仕方がないかなーと思うけど、
その間違え方だと「ケルスス」も知らないのだろうし、
ひょっとして「ヒポクラテス」も知らなかったりして・・・。
「パラケルスス」の名前と「錬金術」や「医学」といったキーワードを知っているのは教養、
パラケルススは賢者の石を持っていてね(かも)とかまで行くとヲタ・ゾーン?(笑)
知っているべきを知らない方向ですが・・・(汗)。
本屋さんの店頭で書名を伝えるのは、意外に難しいことだったりしますよね。
特に、世間的ベストセラーにくくられない本の場合は。
明らかに成立年代が前の作品に対してパクリだと断言できるのはなぜなのでしょう(^^;
名前なんて、その文化圏では珍しくなかったりすることも多いのに・・・。
つい○○を連想しちゃうんだよね~くらいにとどめておきたいものです。
「叔父」と「伯父」は、どっちがどっちかいまだに迷うので、使うときは辞書を引きます・・・
今回の文章、実際は知らなくても不便はないけど、自分の興味の範囲がマイナーなのかなぁ、
そんなにズレてますかぁ〜? という愚痴半分で書いてしまいました(お見苦しくてスミマセン)。
まりえるさんの遭遇ケースは実生活で不便がでそうな、よりシリアスな事態ですね。
文章を読むのも書くのも機会が激減しているから、知らないままになってしまったのでしょうか?
一般常識と信じて疑わなかった「伯父」と「叔父」の違いをカフェで
(30↑)聞かれた時は衝撃でした(^^;