医療とは言ってはいけない。
- カテゴリ：ニュース
- 2010/08/30 15:39:57
ホメオパシーに傾倒するあまり、現代医療を否定するような言動で患者を惑わし、手遅れにしてしまった事例が相次いでいるらしい。ある意味、民間療法より性質が悪い。
某コンニャクゼリーよりも、こちらのほうが致死率は高いのではなかろうか。
ホメオパシー否定、広がる波紋＝代替医療への影響も懸念（時事通信） - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100830-00000008-jij-soci
等々なにがなんだか状態になっているものは多いと感じます。
身内にアトピーの人間がいるので、逆に警戒するようになるにいたりました。
ステロイドへの過剰な忌避感のせいで、喘息治療などはおこないにくくなっているようです。
（確かに扱いに注意は必要な薬ですけど）
「好転反応」という言葉を聞いたら尻に帆かけて逃げるべし、と思っています。
なにせ、今問題になっているホメオパシーを推進しようとしている一大勢力であるのは、「教育をしっかり受けたうえで国家試験に合格した『助産婦』で構成される団体」であるのが、この問題の一番の恐怖だったりして。
さて、「東洋医学」ですが、「西洋医学」よりも因果関係は明らかでなかったり、効果が出るのに時間がかかったりするものの、治療効果があることがはっきりしてます。漢方薬なんかも、その薬効成分ははっきりしてますよね。
これに対して、ホメオパシーに関しては治療効果の検証がなされていないどころか、プラシーボであること指摘されているにも関わらず、科学的な反証を行わずに効果があるとしている、その姿勢が問題だと思ってます。
これは、「信じる者しか救わない」って言いかえることが出来るって意味で、霊感商法と同一レベルの話だと思いませんか？
たしかに、国家試験もちゃんとありますしね(^_^;
慎んで発言撤回させていただきます☆
ホメオパシーについては、とある極東のN本という国も推進しようとしてますけど、個人的にホメオパシーを信じるのは勝手ですけど、その効果が科学的に検証されていないものを、公的組織が推奨するのはどうかと。
サイモン・シン「代替医療のトリック」新潮社に詳しいわ。
ホメオパシーだって、英国では王室が推奨派になっているそうで、
国や政府がプロモートしてるからといって、
効果があるかどうかは不明ってことかしら。
だって「波動」なんて言ってる時点で、｢夜中に妖精さんが仕事を手伝ってくれる」レベルなんですから。
アトピーやアレルギーといった根治が困難な症状に対する西洋医学治療への行き詰まり感もあるでしょうけど、行きすぎた自然礼讃も困ったものだと思います。手作りや自家製ってのは生活スタイルとしてはいいと思いますが、それを医療行為だと言われてしまうとね、まね出来る・出来ないの問題ではなくて、意味の無いものだと思います。
疑似科学批判の論客、菊池誠さん（大阪大学メディアセンター教授）も、とあるブログでこんなことを言ってます。
－－－ここから引用
よく用いられるレメディは100倍希釈を30回繰り返してつくられる。1回ごとに100倍に薄まるので、これは10の60乗(1のあとに0が60個)倍の希釈である。コップ一杯の水に含まれる水分子の数は10の25乗(1のあとに0が24個)個程度だから、コップ一杯の水にレメディの元となる成分は平均として1分子も含まれない。（SYNODOS Blog：ホメオパシーをめぐって(1) http://synodos.livedoor.biz/archives/1489733.html ）
－－－引用ここまで
分子の一つすらないのに薬効があるわけないのに薬効があるとは、どう考えてもありえることじゃないのにね。
ホメオパシー礼賛記事が載っています。
（「クレヨンハウス 雑誌」で検索するとトップに出てきます）
うちの子がアレルギー持ちなので、何か役に立つことが載っているかしらと
思って読んだこともありましたが、かえって息切れする始末……☆
なんでもかんでも手作り、自家製、症状がひどいときもステロイドは使わず、
ホメオパシーのレメディやハーブの力で乗り切る！みたいな。
とてもじゃないけどまねできない、と思いました(^_^;
これは私の外部ブログにも書いたことですが、そもそも
薬を「10の60乗」分の1に希釈しても、水が「波動を記憶している」
っていうのが馬鹿げているというか嘘くさいというか。
前に一世を風靡したトンデモ科学「水からの伝言」を思い出しました。
鍼灸治療のほうがまだ信頼できますよ……