伊右衛門はん
- カテゴリ:日記
- 2010/08/28 15:25:27
「知る」という動詞を受身で使う時、一般には他動詞として扱いますが、
唯一、自発の受身で扱う表現があります。
それは、
「お里が知れる。」です。
バックグランド(お里)は、自ずから「知れてしまう」ものなのです。
船場では、つい最近、昭和の初めまでは、
言葉遣いで、その方のお仕事、立場 分限が、ほぼ完璧に分かりました。
米問屋か、材木問屋か、薬問屋か、両替商か、
番頭か、手代か、丁稚か、
本家か、分家か、別家か、暖簾分けか、
言葉だけは、どんなに隠しても、なかなか嘘がつけません。
こうした立場の違いを表す表現に不得手な東京弁を「標準語」として使うようになってから、
最近では、意識されないようになってきましたが、
古いお家のお方とお話していると、その来歴が分かることもあります。
今でも一部残る使い分けに、「~~さん」と「~~はん」があります。
「~~さん」は身内につけ、「~~はん」は他人につけます。
秀吉のことを「太閤さん」と呼ぶのは大阪人で、京都人は「太閤はん」と呼びます。
京都で「太閤さん」というと、近衛関白のことを指します。
京都のお茶席で「これは太閤さんのお軸で、・・・。」と説明された時、秀吉を連想すると恥をかきます。
自分のパトロンは「旦(那)さん」だし、他人のパトロンは「旦(那)はん」となります。
銀座で贔屓の子に「旦(那)はん、お一つ、ど~ぞ。」と言われ、
「旦(那)はん呼ばわりされる為に、高い金を払ってるんやない!」
と怒って帰った方がいるという話も聞きます。
京都で百貨店の呼び方も、京都発祥の大丸は「大丸さん」ですし、大阪発祥の高島屋は「高島屋はん」です。
京都、大阪ともに、「ウチの嫁はん」は、自己矛盾した表現となります。
サントリーのお茶に「伊右衛門」というのがあります。
CMでは、女房らしき宮沢りえが、亭主らしき本木雅弘を「伊右衛門はん」と呼んでいます。
通常の夫婦なら、ありえない設定です。
CMが、正しい考証に立っているとすると、
宮沢と本木は、駆け落ちか何か事情のある身で、本家や世間に差し障りや遠慮があり、
「さん」付けで呼べない間柄ということになりますが、
現時点までの展開を見る限りでは、そこまで、考えていないようです。
サントリー創業家の鳥居家は、大阪の小西家で丁稚奉公からスタートし、パトロンとして仰いだ出ですが、
下々の些細なお金儲けには、もう無関心となられたのかもしれません。
では、また。。
今回、サントリーは伊右衛門ブランド宇治茶の新商品発売のタイミングで「はん→さん」を行ったみたいですが、さて、今後はどちらの敬称を使うのか楽しみですw
教えて頂かなかったら恥をかくところだったです(-_-;)
なるほどと何度も頷いてました。
宮沢と本木は、駆け落ちか何か事情のある身で、本家や世間に差し障りや遠慮があり、
「さん」付けで呼べない間柄ということになりますが、というコメが受けましたw
www
言葉は、大事ですからね~~^^
注意してると、色んなことが見えてきますよ~~。。
今までは、BGMがいいな~とか宮沢りえも年をとったな~って感じでしか
見ていなかったので…
お里が知れるに自動詞の否定って使えたっけ?@@?
否定ん時は、「気が知れない」くらいだったような。。。??
わかんないや~~\(^o^)/~~
で、何だって?^^
奥が深い?
誰の~?
どこが~~??
なんで~~~?\(◎o◎)/?
www
新潟弁って、想像できない。。
多分、聞いたことがないと思います。
ってか、新潟の人にあった事がない。。^^;
恐らく、seocci さんが、生まれて初めての新潟人です。。
お里が知れるとは
分不相応な見栄をはると ボロがでるってことだう?
言葉や行動でその人物の素性・育ちが分かるって
生まれついた習慣は そうやすやす隠せないか
結構 侮蔑を込めたな否定的な使われ方をするよな
そこから
「~さん」「~はん}
に至って
「伊右衛門」
で話が「転」に進み
サントリーの話で「起」を含みながら
「結」に持っていくのか
もともとは
伊藤園の「お~いお茶」がやり始めたことだっけ
ネーミングでも売り上げでも負けてるか
しかし
何時もながら 々々は奥が深い
こういったことって、その地方出身者にしかわからないですよね~・・・
ドラマとかで新潟がでてくると、勝手ななまりがでてくるんですが・・・「これは新潟弁ではない」っていつも思うんですよね~・・・
初々しい関係ってことですね。。^^
そうなると、こいさんと使用人の関係ですから、宮沢は本木を呼び捨てにすることになります。
「はん」とは他人に使うもんなのですね!!なるほど~〆メモメモ
お茶のCMは「はん」と言うのが癖になってしまって
夫婦になった今でも・・・・と思う事にします^^;
みんな身内と考えて「~~さん」は間違っていないのですが、
使用人が、主家の人間に対して「~~はん」は有り得ないです。
後、「~~どん」や「~~ぼう」など、取り決めは一杯あったと思います。
歌舞伎や、文楽、浄瑠璃、上方落語などでは、綺麗に残っていたはずです。
可能性どころか、ほぼそうですよ。
佐治敬三と開高健の頃ならいざ知らず、今はもう2代下ってますからね。
今の佐治家と鳥居家の力関係について、私は知りません。。^^
ちゃんと知る方法は、法事での席次を見ます。
多分、鳥居家が一族の長だったと思います。
「はん」使ったことも聞くことも殆どない(TVで聞くぐらいです~)
また1つ賢くなった~φ(..)メモメモ
あっしのことは「さん」なんてぇつけねーで、
呼び捨てでおねげーしやす!
これを、「さん」取りー、といいやす・・・・・・・・・スミマセン
それじゃあなんですかィ?
広告宣伝は、
たとえばアズマビト社員にやらせっぱなし、
ってえのも、可能性としてはあるんでやんすね??
サントリーはご存知のように、非上場会社です。
創業家の持株会社として寿不動産がありますが、余程でないと経営にはタッチしません。
寿不動産も佐治家と鳥居家で比率があったと思います。
野村家も竹中家も武田家も、創業家は経営に、タッチしていなかったと思います。
北海道民からすると、「関西」「上方」と括ってしまいますが、
上方落語にしても、
あれっすね、大将、おんなじ上方つってえも、
耳の穴かっぽじってよーく聞きゃあ、でーくも、番頭さんも、
違った言葉をしゃべってるんでやんすね!
あっしはね、
もっくんとりえはイトコ同士で、
りえは本家の娘、もっくんは分家、
でも『ペットボトル茶道』に関して言やあ、
もっくんが師匠、りえが弟子だと見たんでやんすがね。
サントリー本家が、
博○堂だか電○だかしらねえですが、
作られたCMの言葉遣いをチェックしねーはず、
ねーと思うんでヤンすよ。
今後の展開に期待ですね、大将!
どうでしょう?^^;
大阪の船場言葉は、御所の女房言葉がダイレクトに輸入され、大事に受け継がれた聞きます。
一方、京の町家で使われる京都弁は、御所言葉と異なり、独自の発展を遂げたと聞いています。
私は、京都弁に詳しくありませんので、分かりません。。^^;
>京都で「太閤さん」というと、近衛関白
これは全然知りませんでした!
それぞれアクセントも違うんでしょうか?
ン
秀吉 タイコーハ
近衛 タ
イコーサン
片手落ちは、可哀想ですが。。^^;
語法で解釈する前でも、なんか、不思議な違和感を感じました。
世間への差し障りはあるんだけど、腕のいい職人っていう設定も、面白いと思いますけどね。
いずれ種明かしがあるのかと思っていましたが、ないようですね。。^^
あのCMは関西でも流れておるのでしょうか?
だとしたら片手落ちもいいとこな訳ですなw
まあ、天下のNHK大河も時代考証無視する時代ですから
イメージ先行で作られたCMも仕方がないかも。
逆に、ご存知の方は々々さんのようにアノ二人は後ろ暗い仲なのかw
なんて裏読みして楽しめたりもする訳で・・・w
多分、そうですね。
楽しんでもらおうって思いがあっても、残念なことになってしまったんでしょうね。。
でも、銀座の子ですから、いくらでも、巻き返す技は持っていると思いますよ。。^^
多分このCMに、大阪の創業家はタッチしてないと思います。
「~はん」「~さん」の使い分けがあったとは・・・・・
だから銀座の子も「旦(那)はん」と言ってしまったのだと思います。
サントリーは京都らしさを売りにしたいから多少の事は目をつむろうって事じゃないですかね?^^;