叶わぬ願いはもういらない…3
- カテゴリ:自作小説
- 2010/08/19 20:46:29
姉はそそくさと出ていった。
冷静に考えれば考えるほど、どうなっているのか分からなくなる。この状況…過去?…ここは過去なのか?
僕は部屋に戻りカレンダーを見た。2010年7月のカレンダーのはずが2008年7月になっている。
「2008年?どうなってんだ?………母さん、母さん!」
下に行き、母親に取り合ったが、当然の如く軽くあしらわれてしまう。とにかく僕は、何故だか分からないが意識だけ2010年から2008年にタイムスリップしてしまったらしい。すぐに理解するのは不可能に近かった。
訳も分からず、とりあえず試験を受けるため大学へと向かう準備をした。
いつものバス停へ向かうと普段の日常と変わらず数人がバスを待っていた。なぜかしら目がキョロキョロしてしまう。他の客たちは、そんな僕を訝しい目で見ている。
バスが着た。まだキョロキョロしながらバスに乗る。車内を見渡したが何も変わった所は無い。
『母さんは全く取り合ってくれないし、でも周りを見る限り何もおかしいところはない、俺だけだまされているとも思えない、それに…俺の髪が長い。大学一年の時に伸ばしていた長さだ。くそ熱い夏なのに、何でこんなロン毛なんだ、ちきしょう。何でこんなに伸ばしていたのかな?髪が一日でこんなに伸びるはずもないし、状況からするとやはり意識だけが過去に戻った。ほんとにこんな事があるのか?』
僕は携帯電話を取り出す。自分が持っている形とは違う、でも見覚えはあった。
『携帯も型が古い、以前僕が持っていたやつだ…やっぱり、ここは過去なのか』
数十分もすると、大学へと着いた。本当なら今日は大学の前期試験最終日だ、でも学生はまばら。校内もガランとしている。
事務室の前を通り。事務員に学校の事を聞いてみることにした。
「あのーすいません」
「どうした?今日から夏休みなのに勉強しに来たのか」
「夏休み?今日から?」
「なんだ記憶喪失か?」
いつもいる事務員さんの冗談、これも変わらない。
「…違いますよ」
「なーんだ。君、ここの学生じゃないの?」
「ここの学生です……いや~勘違いしてました」
とっさに嘘をつく。2010年の今日は、さっきも言ったとおり前期試験最終日のはずだった。だが大学に着てみれば夏休みだと言う。だんだんとこの状況を理解していく。いや、しなければならなかった。
そうか2008年の今日は夏休みだったかもな…
「そう、でも今日から2ヶ月間休みなんだからさ。夏を満喫しなきゃだめだよ」
「…はい」
すいません、展開が速いですよね
これに乗せるために編集し、だいぶ割愛してしまいました^^;
これから展開が速い理由も出てくると思いますので
よろしくお願いします
私の頭も取り残されました(笑)
よって再読!
読んでくれてありがとう
なにぶん素人ですから、たいしたこと無い文章ですけど^^;
黎菜さんくらいでも過去に戻りたいと思うんですね
小学校三年生か…俺は何年前なんだろ?
1~3まで一気に読みました!すごいですね~
過去に戻れるなんて… うちも過去に戻りたいな...^^
過去に戻れるなら小学3年生の夏に戻りたいな^^