叶わぬ願いはもういらない…1
- カテゴリ:自作小説
- 2010/08/18 23:08:24
突然ですが、あなたには忘れられない人がいますか?
僕にはいます。1年ほど前に別れてしまった元彼女。別れた日からは一度も連絡を取らず、彼女の顔も見ていません。
僕は彼女と別れた事を後悔していています。何故別れてしまったのか、何故彼女を守ってやれなかったのか。
後悔は後から後から出てきます。
あの日に戻れたらどんなにいいか、彼女と出会ったあの日に。
今会っていいといわれても、僕にはどの面を下げて会えばいいのか、考えすら浮かばなかった。
それでも奇跡は起きたんです、彼女と最初に出会ったあの日に戻れる奇跡が起きたんです。
彼女に会う資格など無い、この僕に・・・
僕は大学の講堂で授業が始まるのを待っていた。講堂には、まだ人はまばらで全体的にがらんとしている。眠たくなる目を擦って後5分ほどを待つ、退屈だ。
講堂の扉がドンと開いて、友人の神田が駆け寄って隣に座った。
「おっす」
「おい、ちゃんとメール見たのかよ。全然返事がないし、今日は大丈夫?」
「気がのらねえ」
コンパの誘いに僕はそっぽを向いた。それでも神田はしつこく誘ってくる。とりあえず、まずは否定して様子を見るのが僕のやり方で神田もそれを知っている。
「そんなこと言うなよ。いいか、今日の六時半、いつもの所で。必ず来いよ」
「いかねえよ」
「そんなこと言って、結局は来るんだろ」
神田は、違う授業のために講堂を出た。出る間際にも念を押していった。
神田が言ったいつもの場所、それは街の居酒屋。ここで何回コンパをして、何回失敗したか分からない。
数時間が経ち、例の居酒屋に着く。
僕を含め4人の男が、今か今かと待ちながら机に座っている。1年前に別れた彼女を忘れるためにも、コンパには行かなければならない。
半ば強迫観念に襲われていた。でも彼女を忘れられる新しい出会いがあるなら、有るだけいい。
「やっぱり来たじゃん」
「・・・・(うるせえ)」
「・・・・おっ、来たぞ」
4人の女子大生が、こちらの席に近づいてくる。初めて見る顔ばかり・・・かと思いきや見慣れた顔を見つける。
髪はショートカット、丸顔、目や鼻、口はあまり大きくない。僕が忘れられない元彼女野川ルミがそこにいた。
そこに引っかかりましたか^^;
これからあらぬ方向に進んでいくんで
noaさんのご期待に応えられるか心配です
でも、ちょっとでも楽しみにしていただければ嬉しいです^^
ちょっと嫌なタイトルですね^^;
何年も前に書いたものですが、一応今の時間に書き直しています
これからもよかったら読んでください♪
過去の出来事をを示す伏線が
気になります!
切なげなタイトルが深読みしてしまいますが。
続編楽しみにしています。