Nicotto Town


ガラクタ煎兵衛かく語りき


3rd AL「DEEP RIVER」宇多田ヒカル


今日は宇多田ヒカル3枚目のアルバム「DEEP RIVER」を振り返る。



「DEEP RIVER」  2002年6月19日発売

1    SAKURAドロップス
2    traveling
3    幸せになろう
4    Deep River
5    Letters
6    プレイ・ボール
7    東京NIGHTS
8    A.S.A.P
9    嘘みたいなI Love You
10  FINAL DISTANCE
11  Bridge
12  光


 これまで数名の編曲陣が曲にあわせてアルバムに参加していたが、このアルバムではシングルの「First Love」「DISTANCE」「For You」を編曲した河野圭がほぼ一人で担当している。そのためか比較的アルバム全体の流れが滑らかで聴きやすい。

 和(日本)を意識した(同時にサクマドロップスを意識した)1と中近東を意識した2はそれまでの宇多田作品の基調にあったR&B色を排し新鮮だった。

 モチーフに「エリーゼのために」を使った3、シングルにはならなかったが表題作の名誉を授かった4はともに名曲だ。

 7や9を聴くと、実は宇多田はR&Bディーヴァというより日本の歌謡曲の影響を普通に受けた日本人の少女だということがわかる。

 10については前項で軽く述べた。紀里谷氏製作の壮大なPVは素晴らしかったが、曲単体で聴くと(2ndのDISTANCEを聴いたあとでは)暗くも重たくも感じられてヒットしたにも関わらず良い印象はない。

 11のインターリュードをはさんでアルバム最後の12は彼女自身もっとも思い入れのある作品とのことだが、皿の裏を洗わないPVは素敵な出来だった。

 これで1st~3rdのアルバムを振り返ったことになる。
 さあ、困ったぞ。あとは期待しないでほしいぞ。
 明日はなんとかなるかな?

アバター
2010/08/19 06:32
travelingは曲調とPVがかなり好きで、PVを求めて、徘徊したのが思い出です。

絵本的でしたよねぇ。。。
アバター
2010/08/17 01:02
改めて聴きながら、すごく興味深く読めました。私も3が特に好きで、そして4へと流れるのが最高だと思います。このアルバムは世界にいる自分の中に向かう曲が多くて馴染めたのかも知れないです。エンタメ的には5が好きだったりします。7はあの強い一定のリズムが詞とも相まって追い込み、何も変わらない刻々と朽ちていくだけの退廃的な雰囲気を坦々と発していて、それでももがいて自分を見い出そうとしている、そういうのが好きだったりもします。そういえばPVも毎回楽しみにしてました、凝ってて。久しぶりにだいぶ聴き込んだのではないですか?私もあれから懐かしんで結構聴きなおしたりしてます。




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