☆「好色一代男」井原西鶴
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/08/10 06:38:48
タイトルを見ると江戸時代のなんともいかがわしいものかと思われる方も多いと思いますが、この本の趣旨は忙しい過ぎる現代人へのメッセージではないでしょうか?
この話の中に出てくる世之介は西鶴自身といわれています。型破りなことに色々と挑戦してきた西鶴が作り上げた世之介ですから、いくら物語であってもその常識や倫理に全くとらわれない力強い型破りな生き方は、なんとなくホッとさせてくれるような、勇気付けられるような気がします。
最後に世之介が好色丸で女護島に行くまで、その話しの展開にはワクワクさせられっぱなしですが、読み終えた後のすがすがしさは他の小説ではちょっと味わえないものかもしれません。
ある意味で、人生を変える一冊でしょうね。