灼熱の真夏は、苦い記憶とともに
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- 2010/08/07 21:09:49
いよいよ猛暑も佳境に入り、灼熱地獄のような毎日が続いている。
高校野球も始まり、文字通りの熱戦が繰り広げられ、セミをはじめ、生き物の
活動もますます活発になる。
そんな季節にも関わらず、日本の真夏は、いつも苦い記憶を思い起こす季節
でもある。。。。
6日・・・広島、9日・・・長崎、15日・・・終戦。
高校野球でも、終戦の日の正午に黙祷が行われるように、日本にとって、
第二次世界大戦は、忘れられぬ記憶であり、忘れてはならない過去でもある。
僕はもちろん、戦争とは無縁の時代に生きてきた世代ではあるわけだが、
僕にとって、つねにこの灼熱の真夏は、一種ノスタルジー的に、日本の苦い
記憶を思い起こさせるものでもある。
そんななか、6日の広島平和祈念式典で、広島市長が「核兵器廃絶と、日本
の核の傘からの離脱」を訴える演説を行った。オバマ大統領の核兵器廃絶の
演説、初のアメリカ大使、国連事務総長の出席をも、当然、意識していたであろ
う。
ところが、菅総理大臣が、その日の会見で、「核抑止力は、引き続き必要」と
のたまった。これに対する批判は、あまり聞こえてこないが、これは僕にとって
は、あぜんぼうぜんのKY発言である。
もちろん、今の日本の防衛の枠組みを、「いますぐに」変更することはできない、
というのは分かる。だから、菅首相の発言も、これだけを聞くと何も不自然なこと
は無い。しかし、タイミングが悪い。広島原爆の日で、しかも、あの広島市長の
演説が行われた直後に、この発言をしては、日本政府は真っ向から、核廃絶の
動きに反対しているととらえられかねない。
実際、オバマ大統領をはじめ、世界がようやく核廃絶を「意識」し始めている時期
に、日本だけが、核は必要だと、公式に言い放った、という事実は大きい。一体、
どこが世界唯一の被爆国なのか。。。
消費税のときもそうだったが、菅首相のこういう発言は、将来のビジョンに基づ
かず、近視眼的な発想からのみ発言しているから、生まれてくるものだろう。
広島市長が、5年後、10年後、あるいはもっと将来の、日本と世界の姿を論じて
いるのに対し、菅首相の言っているのは、現在の状況を守ることから、一歩も
踏み込んでいない。もう少し将来を見据えた、日本のビジョンを持った発言をして
ほしいものである。
これ以上日米関係を冷やしたくないなぁ、みたいな。
マッチポンプなので自業自得と言えばそれまでですが。
広島市長の主張もわかりますが、そうするためには再軍備が必要だという認識も併せ持っているのでしょうか。
アメリカと離れて軍隊を整えるためには、別の大量仕入先を見つけるか独自に兵器開発することも必要となります。
「どうせどこも攻めてくるわけないし」では先の戦争で亡くなられた方が浮かばれないと思います。
こつちが侵略する意思がないというのと、他国が攻めるつもりがないというのは全く別物です。
「将来のビジョンに基づかず、近視眼的な発想からのみ発言している」の下り、全く同感です。そしてこれは日本の国会議員全体に言えることだと思います。。。
(話が少しそれてしまいますが)日本においては、政治において将来のビジョンが示されないため、国民が明るい未来を期待することができず、そして社会保障のセーフティネットが信じられないため、お金を貯め込む。これにより、消費が拡大せず、内部留保がますます拡大していく・・・・(日本は借金が非常に多いのに対して、国債金利が極めて低いですよね。。)
あつすぎて引くわ^^←嘘