M・B・ゴブスタインのえほん『作家』
- カテゴリ:アート/デザイン
- 2009/02/23 00:06:13
おしえてもらった絵本/つたわっていく絵本
インターネットにホームページを開いたのは1996年
の夏だったかと思います.
音楽の聞こえてくるような絵本のページを創りたくて
ページをひらきました.
メルヘン&ファンタジーのメルファンアイランド
というところに,自主制作の掲示板の島があって20人余りの
人たちがおのおの,その島に自分のお家をたてて
20数個の掲示板が運用されて.みんながいききしていました.
そこで,しりあったひとに,おしえてもらった
たいせつにしている一冊の絵本があります.
図書館員をしているゴブスタインという女性が
淡い水彩画にめのさめるように,しかし,しづかに
しっかりと,ことばを,そえています.
M・B・ゴブスタインのえほん『作家』
1984ジー・シー・プレス
A Writer
作家は/ソファに座って/考えをあたためている.
やがて/紙に/言葉をおき,
それを切り,刈りこみ,/設計し,形をととのえる.
彼女は庭師,/だが土地も,/そこにどんな種子が/
根を下ろすかも/さだかではない.
花々と,雑草と,/一本のやせた木を/育ててきた.
いま彼女は/さまざまな色のパンジーを/夢見る.
一日の初めての光に/彼女は見る/小さな双葉が/
芽ぶいたのを.
兎がそれを食べたとしても/怒らない./
もっと生えてくると/知っているから,
作家は/いつも学び,みつめ/,
耳をかたむけるものだから.
いろんな思いが/心にひろがる,/
どんな気持ちの波立ちも/
気分の変化ものりこえて,/
彼女はそれを大切にしてゆく.
彼女はたくさんの作家の/一人にすぎない,/
ひとり机にむかい,/自分の本が/いつか
人々の心に種子となって/蒔かれることを願っている.
この絵本をひらくとき,
いつも,はじめのきもち,を,おもいだすことができます.
ルール違反を承知でご紹介させていただきました.
本棚に一冊,しのばせておくだけで,
ほんとうのきもちは,なんだったのか,
わすれることなく.まいにちを,すごせる,大切な絵本です.
いつも、教えられて新しい発見など、あります。
コメしようとしても、できないときもあり・・・
谷川 俊太郎さんが翻訳されていますよねー。
同じシリーズで「画家」というのを持っています。
いい絵本に出会うと、しあわせな気持ちになりますね^^