Nicotto Town


今だけ、少しだけ。


真夏の悲劇

夕刻、2人の男が、とあるアパートのドアの前に立っていた。
「ここのようだな」
背の高いほうの男が、つぶやいた。年は40代、眼鏡の度が合っていない
のか、しきりに目を細めている。
「でも、表札がありませんよ。。。」
もう一人の背の低い若い男が、元気なく言う。ここまでかなりの距離を歩いてき
たらしく、この暑さにまいっているようだ。
「いやぁ、住所からするとここだろう。102号室だろ?あぱんは、ここのはずだ。」
メガネは、かまわずチャイムを鳴らした。
部屋の中で、チャイムが鳴る音は聞こえるが、返事は無い。それどころか、
人がいる気配も感じられない。すりガラス越しにも明りは見えないし、新聞や
郵便物がたまっている気配も無い。
「大家さん、いるんじゃないですか?」
チビの提案で、2人は大家さんに連絡を取ることになった。

ドアを開けると、むせかえるような熱気と異臭が鼻を突いた。思わず、口と鼻を
押さえるメガネ。2人は、大家さんに従って、恐る恐るアパートの中へ足を踏み入
れた。台所には、食器や料理道具が散乱している。元は何だったのか、ひから
びた食材らしきものが、まな板に張り付いている。
廊下を進むと、台所同様、散乱した部屋があった。異臭はますますひどくなる。
そのとき、チビが部屋の隅を指差した。
「あ、あれ・・・・。」

チビの指の先には、ベッドの上にひからびて張り付いた人間の体があった。
「これが、あぱんの最期か・・・・。」
メガネは呆然と立ち尽くしていた。

はっと我に返った2人は、急いで部屋を飛び出した。
「このにおい、たまらん!早く警察に通報しろ。」とメガネ。
「やれやれ、一週間も会社に来ないと思ったら、こんなことになっていたとはね。
いい迷惑ってもんですよ。・・・・あ、もしもし、警察ですか?」

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 最近、100歳以上のお年寄りが行方不明だったり、実はもう死んでいたりという
事件が話題になっています。そこで、あぱんが人知れず何らかの理由で死んでし
まった場合、どうなるだろうかと想像して、書いてみました。
 一人暮らしで、特に近所付き合いも無し、となると、会社を一週間も無断欠勤し
たら、さすがに同僚が様子を見に来るだろうという想定です。もしほっとかれたら、
ちょっと悲しいですが・・・・。ちなみに、メガネは直属の上司、「小ボス」です。

 いやぁ~、こんなことあるかもしれませんねぇ。怖いですねぇ~^^



アバター
2010/08/06 19:06
一人暮らしって、病気のとき、ほんと困りますよね。。あぱんさんは一人暮らし始めてから重い病気にかかったことはないですか?

私は一人暮らししていた時、39度の熱が一週間続いてどうしよもなくなり、這うような状態で新幹線で実家に帰ったことがあります^^;

お体、ほんとに気を付けてくださいね☆
アバター
2010/08/06 16:44
ありましたね!実は30年前に・・・だったとか。。
あぱんさん!そんな事にはならないですよっ!!号(┳Д┳)泣



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