~争いのない世界~*召喚族の天敵・そのⅢ*
- カテゴリ:自作小説
- 2010/07/16 18:00:47
玲がすべての魔物を倒した後、草むらに誰かいる気配がした。
玲は叫んだ。
すると、草むらから人影が高く飛び上がって出てきた。
玲「!?」
玲は上を見た。高々と飛んでいる。
その人影は玲の後ろに着地し、玲の首にナイフと突きつける。
玲「……あんた…」
??「何者か聞きたい?」
玲「違う」
玲は目を閉じ、ため息を吐く。
その後に玲はナイフをがしっとつかんで放り投げた。
??「あ…」
玲「慧璃でしょ。あんなフェイクで脅しても無駄だからね」
慧璃「あーあ、バレちゃった。つまんな~い。」
玲「つまんないつまるの問題じゃないの。何しに来たの?」
慧璃「もちろん、様子を見に来ました♪」
慧璃は笑顔で答えた。
それを見た玲はやれやれと、呆れていた。
慧璃「夜更かしですか?駄目ですよ」
玲「魔物倒したからもう寝るの。」
慧璃「あっれ~?知らないんですか?」
玲「何がよ」
ちょっとバカにされたと感じ、玲はムスッとした。
慧璃「ここに倒れてる魔物、すべてじゃないんですよ?」
玲「だから何?すらっと言え。」
慧璃「言っておきますが、この草原に魔物たちがまるで無限に出るようにいるんですよ?」
慧璃は右手を森のほうに差した。
すると、いっせいにさっき倒した同じ種類の魔物が飛び出してきた。
慧璃「あ、あれ…?」
玲「うわっ、また出てきた!」
魔物たちがタイミングよく出てきたのにびっくりした二人。
玲「もう…、面倒だなっ!」
深夜4:30。
ほとんど夜明け前ぐらいの時間になった。
玲と慧璃は、ずっと飛び出してくる魔物を倒していた。
もう魔物は寝るから逃げていった為、朝だけど二人は寝ることにした。
普段の疲れがたまっているのか、4人は起きるのがとても遅い。
だが今回は違った。
さっきから、黒いマントを来た者が寝ている玲たちの周りをウロウロしていた。
?「私はあんたに恨みがある…。この恨み、今こそ果たしてやるわ…」
そいつは怪しげな行動とした。
だが、その気配を感じ、一人が起きた。
玲「ちょっと…、あんたここで何してるのよ…」
玲は暗く、低い声で聞いた。
玲「その手を…退けなさいよっ!」
ガバッと体を起こし、星姫の額に置かれていた黒マントの手をはらう。
?「……」
玲「あんたは誰!ここで何してるのよ!」
?「……」
黒マントは答えなかった。
玲は寝ている3人に背を向け、攻撃態勢に出た。
玲「あんたに…皆に触れさせないんだからねっ!」
星姫「玲先輩~…、もっと静かに…」
塑羅「一体何よ…。朝から騒々しい…」
慧璃「あ…れ…?…、玲ちゃんその人誰!?」
幻覚か、目をごしごしと擦り、確かめた。
慧璃は黒マントに指を指した。
その声に、星姫と塑羅は攻撃態勢を取る。
玲「気をつけて…、こいつ、怪しい気配がする…」
?「………くだらない。寝ていたらそのまま連れて行けたのに…」
黒マントはフンッと鼻で笑い、パチンと指を鳴らした。
すると、玲を除く3人に、太いつるが出てきて、体に巻きついた。
3人はバランスを崩し、地面に倒れる
玲「貴様ッ…!そんなに私を怒らせたいの…!」
?「それがどうしたの?」
玲は怒った。だが、黒マントは表情を変えずに言った。
?「そんな事言って、どうせ口先で言っておきながら実際やらないんでしょ?」
玲「やるわよ!私はもう…誰も失いたくない!」
?「だったら私を倒してみなさいよ。出来ないんでしょ?」
玲「……っこんのぉおおおお!」
黒マントの挑発に、玲はまんまと引っかかった。
すべてこれは黒マントの狙いだった。
玲「"世界に散る小さな光、今ここに集まり、大きな剣となれ!わが主の力となれ!"」
玲は呪文を唱えると、小さなたくさんの光が集まった。
やがて、細い棒みたいなのが現れ、玲はそれをつかんだ。
つかんだ光の棒を引っ張り、光はみるみる大剣となった。
玲「………いくよ」
鋭い目で黒マントをにらむ。
タイミングを見て、自分から黒マントに光の大剣を持って襲い掛かった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~続く
ふう、やっと出来ましたよ~!
黒マントの姿は、(多分)次回明らかに!?
そこには……
次回の小説を見てくださいね♪
感想待ってます♪
当たりかどうかは自分の目で確かめ下さい^^;