深夜、雷雨の日にはよく変わった夢をみます。

どうやら、雨や雷が降る音を聞きながら寝ると心理的に何かあるらしい。

夢の内容は地球が滅亡する夢や建物が崩壊する夢、追われて殺される夢。

そして、昨日見た夢は追われて殺される夢に類に入ります。

あと、内容的には数日前、好奇心で読んだ怪談収録本を読んだ事にも原因があるようです。

印象的な部分しか覚えていない・序章はなくいきなり中盤から始まりますが

まあお聞きください。（　長いですよ　）



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誰もいない人気のない町で私は走っていました。

必死に…何かから逃れるように…

息を切らしながらゆっくりと後ろを振り向くと、

腰から下が消えている老若男女が手を使って這いずりながら追いかけていたのです。

よ、妖怪テケテケだ～。

（妖怪テケテケとは、都市伝説や学校の怪談に出て来る亡霊。人の形をしているが、腰から下（下半身）はなく、足が無いので手で這いずりながら時速１００～１５０ｋｍのスピードで追いかけてくる。尚捕まったら恐ろしい事になってしまう）

妖怪テケテケ達は

「１０間のおたしなみ」

と、不気味な笑みで何度も繰り返しながら迫ってきます。

こ、こえ～|)ﾟ0ﾟ(|

私は妖怪テケテケから逃れながら必死で人を探しました。

助けを請いたい。孤独感の不安で…

叫んでも家のインターフォンを押しても誰も出てくれない。人の気配もしない。

もしかして私独りぼっち…

そう思った矢先、私は人を見つけました！

レトロなアパートの1室では窓を開け、そこから見ず知らずの男性がお風呂に入って髪を洗っていたのです。

私は男性の所へ一目散に向かいました！

「た、助けてください！」

「Σ(ﾟдﾟ;) だ、誰だテメェ～」

男性は驚きます。

まあ驚くのは無理もありません。自分が住む家の風呂に入っている途中、見ず知らずの人間が窓から声をかけくるなんて思いもしませんから…

私は相手が裸体であってもおかまいなく、今の現状を伝えようとしました。

「テ、テケテケがぁ～テケテケがぁ～テケテケがあああ！」

「ﾊｧ (;￣Д￣)何言ってるんだ？てめぇ。それよりも早くあっちへいけや！」

口下手なのでうまく意思が伝わりません。

男性は私を変質者扱い＆裸を見られて恥ずかしいのか私を追い出そうとします。

そ、その時、

来ました！テケテケが！！

私は悲鳴を揚げて逃げ出します！

男性は「あいつは？一体何なんだ？」と不振な目で見ましたが、すぐに私の言動に気が付きました！

テケテケは男性の方向へ向きを変え向かっていくではないですか！

テケテケは何対も男性の体の上を被さっていき

「やめろっ！やめてくれ！・・・・・・う、うわぁあああああああ！」

叫び声がしたあと、静寂に包まれました。

テケテケはゆっくりと男性から離れると、男性は腰から下は切り落とされ歪んだ顔のまま動かなくなっていました。

あの人、テケテケに殺されてしまった…

私も…テケテケに殺されてしまう。゜゜(´□｀｡)°゜。

きっとこの町の人達はテケテケに殺されてしまったんだ！

もっと遠い場所へ逃げなきゃ！

駅の方向へ向かいホームの所にくると、運よくちょうど新幹線が来ました。

新幹線に乗り、ドアが閉まります。テケテケは一歩遅く新幹線には間に合いませんでした。

ゆっくりと発車する新幹線をテケテケは名残惜しそうに見続けます。

よかった！テケテケから逃げ切った。

そう安堵をした瞬間・・・

バン！

何かを叩く音が聞こえました。

な、何？

叩く音はだんだん強くなり叩くスピードも速くなっていきます！

「い、いやぁあああ！！」

私は見てしまいました。

テケテケ達が新幹線にしがみつき片手で窓を叩き割ろうとしていうのです！

テケテケ達の中に先程殺された男性もいて一緒にドアを叩いています。

あの人！テケテケになってしまっている！！

力が強いのか窓にヒビが入り、勢いよく割れてしまいました！

割れた窓から続々とテケテケ達が入り込み、新幹線に乗っている乗客へ襲い掛かっていきます。

襲われた乗客たちはあっという間にテケテケと化となり獲物を探すように周囲を窺い、一斉に私を獲物の対象と判断されました。

もう逃げ場がない。

後ろへ引きますが新幹線の最後尾の所で立往生してしまいます。

テケテケ達はじわじわと近寄っていきます。

そして、

１対のテケテケ飛び掛り、いきなり私の首を絞めてきました。強い力で

他のテケテケ達も私の体を掴み強い力で握っていきます。

（痛い・・・苦しい・・・もう・・・ダメ・・・）


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やられる瞬間、私は夢の世界から現実の世界へ帰ってきていました。

額には冷や汗が出て、少し呼吸も荒い。

まだ日は明けていないので目の前は暗闇が続き、相変わらず止まない雨の音が聞けてきます。

良かった。夢だったんだこれって・・・

もう１度寝なおそうとしましたが、結局熟睡できず時だけが経過がしました。

そして夜が明け、いつもの日常がやってくるのですが、夢の中でずっと逃げていたせいで疲労感が抜けず、翌日寝不足に陥ったのでした・・・